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何気ない日常の1コマが私にとって特別な1日

派遣先校での生活が2週間を過ぎた頃、日本語文化祭(書道や日本語でのカバーソング、朗読、スピーチなどのコンテスト)が開催されることを知りました。派遣先校であるSMKN 1 CIMAHIからも数名の生徒が参加するようで、放課後に勉強会をすることになりました!

放課後の勉強会では、生徒の発音チェックと発音モデル、意味の説明や朗読の際のアドバイスなどを行いました。

SMKN 1 CIMAHIでは高校3年生から日本語を勉強し始めます。専門学校のため、生徒の日本語学習時間は少なく、1週間に1回授業がある程度です。

それにも関わらず、コンテストでは、高校1年生の生徒が詰まりながらもひらがなを正しく読んでいる!高校2年生の生徒が漢字のテストを受けている!高校3年生の生徒に至ってはスラスラ文章が読める上に物語の意味をほとんど理解している!

そして、なんとSMKN 1 CIMAHIの生徒が朗読部門3位に選ばれました!すごい!おめでとう!私はその生徒のこれまでの努力が実を結んだことをとても嬉しく思いました。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真1
生徒とカウンターパート(CP)の先生とトロフィーと

SMKN 1 CIMAHIの生徒は恥ずかしがり屋ですが、とても元気で優しい生徒ばかりです。
「やっと桃花先生に会えた!神様ありがとう!」と喜びをダイレクトに伝えてくれる生徒。緊張と嬉しさで手を震わせている生徒。「桃花先生がいるから、日本語の授業が楽しくて、授業の内容が頭に入ってくる」と教えてくれる生徒。更には、「桃花先生ではなくsayang(インドネシア語での恋人への呼称)と呼んでもいいですか?」とお調子者の生徒。

日本語が得意ではない生徒もインドネシア語に頼らず、自分で日本語を調べたり、CPの先生(現地の日本語の先生)に教えてもらったりして、日本語で話しかけてくれます。特に多い言葉は、「一緒に写真を撮ってもいいですか?」です。生徒が覚えた言葉はこれだけなのではないかと不安に思うほど多いです。

派遣先での生徒の写真
クラス写真
現地で活躍する日本語パートナーズの写真2
休日に生徒とバドミントンをする様子

コロナ禍の2年間を様々な葛藤を抱えながら過ごした私にとって、生徒と関わる時間が何よりも特別であり、最も大切にしたいことの一つです。

Writer
インドネシア 西ジャワ州
青山 桃花さん

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