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おじさんがメイクの指導!?

11月下旬、予定より半年遅れて派遣先のゲーンコイ学校に到着した私を待っていたのは、いくつかの日本語プログラムへの応募のお手伝いでした。手はじめは、日本語ビデオ・コンテストの作品応募のお手伝い。日本語の発音指導が主な役割です。

応募のテーマは3分野ありました。歌と、コマーシャルと、美容ブログ(ビューティーブロガー)です。締め切りまで時間の猶予はありません。派遣先に移動するミニバンで渡されたA4の応募要領をざっと読み、概要をつかんだところで、本番スタートです。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真1
コマーシャルの練習

最初の休日の朝、カウンターパート(CP)である現地の日本語の先生の指定する時間に、教室に向かいました。新型コロナウイルス感染症の影響で対面授業が始まらない中、このコンテストの準備で初めて会う生徒ばかり。でも、生徒たちはみな明るく話しかけてきます。タイ菓子やタピオカドリンクの差し入れをいただきながら、30分もしないうちにすっかり打ち解けました。指導というより自分も楽しんで、AKBや絢香を一緒に(口パクですが)歌いました。

現地で活躍する日本語パートナーズの写真2
CPの先生と歌の生徒

3分野の中でいちばん苦心したのは、ビューティーブロガーです。生徒2人が自由に考えた台本のチェックから始めましたが、こちらはメイク用語などまったく知らない中年男。メイクの動画をいくつもYouTubeで見て勉強しました。若者ことばのチェックでは、タイ語で意図を言ってもらい、CP先生と相談してそれらしい日本語を選びました。

派遣先での生徒の写真
生徒とビデオの打ち合わせ

そして、最後は発音指導。2人ともとても滑らかな日本語で、ビューティーブロガーを演じました。CP先生がビデオを編集して、完成です。

派遣先での生徒の写真2
笑顔も受賞の秘訣

約2か月後、選考結果が来ました。努力の甲斐あって、美容ブログ分野は1位と3位を獲得。予想以上の結果になりました。

派遣先での生徒の写真3
真剣なまなざし

2月中旬までの3カ月の短い任期でしたが、ほかにもいろいろと、貴重な経験をさせていただきました。3人のCP先生をはじめ、ゲーンコイ学校の先生方には感謝しかありません。

Writer
タイ サラブリー
金子 泰規さん

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