こんにちは!西ジャワ州ブカシ市で活動中の木村紗彩です。
さて、みなさんは“インドネシアの宗教”と聞いて何を思い浮かべますか?
インドネシアは人口の約87%をムスリムが占めるため、真っ先にイスラームを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。また、スラウェシ島のマナドはキリスト教徒、バリ島はヒンドゥー教徒が多い地域として有名ですね。
では、仏教はどうでしょうか?
現代インドネシアの宗教と聞いて即座に仏教を思い浮かべる人は多くないと思います。しかし実は、仏教もインドネシア政府公認の宗教なのです。
私が滞在しているコス(下宿)の近くには、中華系の大きな寺院があります。
ブカシを訪れたその日からずっと気になっていたその寺院を先日訪れたところ、タイミングよく寺院を管理している方からお話を聞くことができました。
その方によると、この寺院には華人仏教徒だけではなく、他国の仏教徒やインドネシア国内のムスリム、キリスト教徒もよく訪れるそうで、他の宗教を信仰する人たちが仏教を学ぶことができる場でもあるようです。
寺院内の石碑には“Namo Buddhaya”(仏教徒の一般的な挨拶のこと)の表記があり、私が滞在している間にたくさんの人が訪れていました。
私も、近くにいた信者の方にお祈りの仕方を教えてもらいました。日本の寺院の参拝とは勝手が違い戸惑いましたが、貴重な経験になりました!
上の写真を見ると、インドネシアの仏教って華人の宗教ってこと?と思われるかもしれませんが、そうとも言い切れないようです。
別の日に訪れた寺院は、いわゆる中華系の仏教寺院ではなく、インドネシア国内にある仏教遺跡のボロブドゥールにゆかりがあるようで、ストゥーパ(仏塔)のレプリカがたくさん置かれていました。
同じ仏教でも日本の仏教とは異なることばかりですし、インドネシア国内の仏教も多様なようです。インドネシア国内ではマイノリティである仏教徒の信仰を垣間見ることができ、勉強になりました。