日本語パートナーズとしての活動期間中、休日に鉄道を利用してJakartaとBogor市に行くことがありました。利用したのは、KAI Commuter(KAI = Kereta Api Indonesia)という電車とMRT(Mass Rapid Transit)という地下鉄(一部、地上を走ります)です。これらの鉄道をめぐるインドネシアと日本のちょっと意外な関係をご紹介します。
KAI Commuterでは、かつて日本の鉄道で活躍していた多くの車輛が「第二の人生」を送っています(JR東日本のE205系や東京メトロ7000系など)。
車内の造作はほとんどそのまま維持されていて、
よく探すと日本語の表記やロゴマークも見つかります。
優先席や「指詰め注意」のステッカー、ドア上の路線図があるのも日本の電車と同じです。
東京で通勤していたころにいつも利用していたので、とても懐かしくなりました。私が乗ったのはJakartaと近郊のBogor市を結ぶ路線ですが、女性専用車両も設けられていました。
通勤時間帯には混雑するそうですが、私が利用した昼間はすいていて、ゆっくり車窓を楽しむことができました。かつて「電車の中で居眠りするのは日本人だけ」と聞いたことがありますが、インドネシアでも涼しい車内の座席で気持ちよさそうにウトウトしている人を普通に見かけました。
一方のMRTは2019年に開業した最新設備を誇る鉄道です。
現在Jakarta中心部と南部を結んでいますが、さらに北方、旧市街(KotaTua)方面への延伸工事が行われています。日本の国際協力機構(JICA)も建設に協力しているそうです。
どちらもプリペイドカードにチャージして利用するので都度切符を買う必要がありません。プリペイドカードは、バスなど他の交通機関との相互利用が可能です。また、料金も安いのでとても使いやすいと思います。
日本と違うのは、電車が「右側通行」で走ることです。自動車は左側通行なので意外でした。
また、子供の切符が必要かどうかは、学年ではなく身長で決まります。