先日、私の派遣先校である花蓮高校で卒業式が行われました。
台湾の卒業式は日本と違い、6月にあります。その日は天気がよく、とても暑い日でした。
朝学校へ行くと、正門の前に花束を売るお店が出現していました。
日本ではわざわざ花屋へ行って見繕ってもらう必要がありますが、学校のすぐ前に来て商売をするのはとてもいいアイデアだと思いました。
卒業式が行われる体育館には、風船が飾り付けられていました。
コロナ禍ということもあり、1・2年生は不参加、先生達は自由参加でした。式は校長先生の式辞で始まり、生徒が作ったビデオを見て、生徒の表彰をして、歌を歌って1時間半ほどで終わりました。
日本の卒業式のように椅子に背筋を伸ばして座り、絶対に物音を立ててはいけない、あの厳粛さはありませんでしたが、台湾の学校では、普段の服装は自由なので、みんなが制服を着ている様子を見て、やはりきちんとした場なのだと実感しました。
印象的だったのは、式が終わると、解放された!とでも言うようにみんな喜んでいたことです。この3か月日本語の授業などで一緒だった3年生が、写真を一緒に撮りたい、アルバムにサインを書いてほしいと、私のところへ来てくれました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、台湾6期の活動期間は大幅に短縮されてしまいましたが、一緒に過ごせた3か月は濃いものでした。最後に生徒たちが来てくれたことがとても嬉しかったです。
卒業式前の2週間ほどは、感染症対策のためオンライン授業になっていました。最後なのに会えないのは、とても悲しかったです。もう会うことのない人がほとんどでしょう。せっかくだから何か残る物をプレゼントしたいと思い、日本語クラスのみんなに修了証書を作りました。一度興味を持った日本語や日本について、これからも勉強を続けてほしいです。もしやめてしまったとしても、この修了証書を見た時に、私と一緒に勉強した日々のことを思い出してほしいです。