みなさま、こんにちは。ベトナム・ハノイに派遣されていた北野真理です。帰国してしばらく経ち、生活様式が日本モードに切り替わりつつあります。80日余りのベトナムでの生活は本当にあっという間で、今となっては、あれは夢だったのでは?!と思うほどです。
しかし、地元のベトナム料理店の入り口に翻る金星紅旗(ベトナム国旗)に懐かしさがこみ上げ胸がキュンとしたり、スーパーマーケットの果物コーナーでパッションフルーツを見かけると「おぉ!久しぶり!」と声をかけたくなったりするのは、私の中にベトナムでの思い出が生きているからだと思います。
風に揺れる金星紅旗
冷蔵庫に卵のように並べていたパッションフルーツたち
言語や文化の“ちがい”を伝え、“ちがい”を学びにベトナムへ派遣されました。
しかし、私が感じたのは“おなじ”であること。
豪雨で道路が冠水した日、日本語が話せる友人に電話して通訳を頼んで、バスの運行状況を教えてくれた人。飛行機の遅延でしどろもどろしていたところ、搭乗ゲートが変わったことを教えてくれた同じハノイ行きの飛行機に乗る人。電車で指定席の利用方法がわからず困っていたら、身振り手振りで座り方を教えてくれた人。
豪雨で冠水した道路。バスは通常と異なるルートで走行していました
メニューがなくて困っていたら,隣のお客さんがおすすめを注文してくれました
ベトナム人だからとか、日本人だからとか、そんなことは飛び越えて、困っている人に手を差し伸べてくれるあたたかさ。そして、「Cảm ơn. (ありがとう)」の一言でお互い笑顔になる時、“おなじ”人間として、今、この瞬間を一緒に生きているのだと思いました。たくさんの人のやさしさに包まれて、とてもあたたかい気持ちで日本へ帰国することができました。
お世話になったアパートのスタッフの方々が用意してくれた送別会の果物
今、私の心には思い出の数だけ感謝の気持ちがあります。ベトナムはもちろん、日本から、世界中から日本語パートナーズの活動を支えてくださったみなさまに深く感謝しております。本当にありがとうございました。
Tôi yêu Việt Nam. (私はベトナムが大好きです。)
Xin cảm ơn.(本当にありがとうございました。)