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日本文化を紹介

派遣先校と巡回校(メインで活動している派遣先校の他に、月2~3コマ不定期で訪問している学校)で、日本文化を紹介した時のことをお伝えします。派遣先校では、学生交流会で手裏剣と鶴を折りました。手裏剣は忍者アニメや漫画を通してよく知られているので、人気があります。続いて鶴に挑戦してみましたが、やはり複雑な工程にみんな初めは苦戦していました。勘のいい生徒はスピーディーに、綺麗に折っていました。

折り紙体験

巡回校では講師向けに、水引と茶道の講義をしました。水引は、前半に水引の歴史や成り立ちなどを説明し、後半に水引を使ったオリジナルの封筒を作るワークショップを実施しました。ワークショップでは淡路結び、梅結びなどの基本的な結び方を学び、千代紙も使って作品を作りました。個性が作品に出ており、見ていてもとても面白かったです。

水引作成

水引作品

茶道は、前半に成り立ちやお道具の説明をし、私が主人役、現地の日本語の先生が主客役になり、お手前を披露しました。後半は実際に抹茶を飲んでみました。本当は相手を思いやるという茶道のおもてなしの心を知るため、ペアで抹茶を点て合うことを考えていたのですが、感染リスクを考え、自身で点てたものを飲むことにしました。

その後、抹茶アートを実施しました。濃茶をインク替わりにして薄茶に描いていきます。失敗してもまた泡を点てれば、何回でもやり直せます。新しい抹茶の楽しみ方を、私も活動を通して学ぶことができました。また、参加していた先生の一人の、「抹茶は濃くて苦いから苦手だったけれど、この講義を通して、抹茶を好きになった」という言葉を聞いて、とても嬉しくなりました。

抹茶体験

抹茶アート

その後、派遣先校でも私が点てたものを交流会の生徒と先生に飲んでもらいました。台湾では抹茶は特に珍しくはなく、今まで飲んだことがある人も多かったのですが、目の前で点てた抹茶を飲むのは初めてだったらしく、楽しんでもらえました。茶筅を高速で振り泡を作るという点に、とても興味を持ってもらえたようです。皆さんの新鮮な視点を通して、それぞれの文化の新たな魅力を知ることができました。

Writer
台湾 宜蘭
樋口 いづもさん

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