みなさん、「Sudah makan? (スダ マカン?)」
これは、マレーシアで最もポピュラーなあいさつで、「ごはん食べたー?」という意味です。 マレーシアの人は食べることが大好きで、このあいさつは、合言葉みたいなもの。今日もこの会話で、私の1日がスタートです!
私はマレーシア1期として、2015年1月から北部クダ州の州都、アロースター市の高校に赴任中です。この学校は、クダ州ロイヤルファミリーゆかりの伝統的な女子高で、創立110年を越えます。女性が大多数を占める環境で、約80名の先生のうち、男性の先生はたったの8名。私のカウンターパート*となる日本語の先生は、数少ない男性です。日本語を履修している生徒は約70名(1年生~3年生)。「日本人を実際に見るのは、初めて」という生徒がほとんどなので、私も試行錯誤しながら活動しています。
*カウンターパート:現地の受け入れ担当者のこと。“日本語パートナーズ”派遣事業においては、現地の日本語教師がカウンターパートとなる。
ありがたいことに、初めて会った気がしないくらい、カウンターパートの先生や校長先生をはじめ同僚の先生方、かわいい生徒たち、先生のご家族やご親戚、ご近所さん、お店の方、みーんなとても明るく優しい方ばかり! 笑顔がない日はありません。 おかげで着任早々、たくさんの仲間ができました。そして仲間と行動を共にする中で、私もマレーシア文化を体験できています。
さて、クダ州に赴任しはや4カ月目。学校内外での“日本語パートナーズ”活動は、たくさんあります!
着任後、カウンターパートの先生と取り組んだ活動は、「日本語の週~日本文化を体験しましょう~」と題し、現地の学校を、日本語・日本文化漬けにするというもの! 「日本文化体験を通し、日本語に触れ、日本語を使い、日本を感じて親しみを持ってもらうこと」が目標です!
日本語でのセレモニーや生徒による弾き語りライブ、日本語スピーチ、生徒DJによるにっぽん放送(歌と日本語紹介)、そして通常の授業終了後(15~17時)、日替わりのワークショップ(浴衣着付け、折り紙、ふろしき、日本文化体験エクスプロレース*、巻き寿司&おにぎり)を行いました。
*10の日本文化が体験できるステーションを設け点数を競う
巻き寿司&おにぎりワークショップ! あの”SUSHI”を自分で作れたよ!
学校をまきこんでの日本語イベントでした。日本語履修者はもちろん、先生方もとても協力的! 特にエクスプロレースや巻き寿司ワークショップでは先生方の参加(いつの間にかご家族も参加されていて、びっくり!)も目立ちました。この1週間は、毎日が日本文化祭のよう‼ 新しい気付きもあり、日本人の私にも新鮮なことばかり!
みんなに、何か一つの「にほん」が残っているといいな! カウンターパートの先生と“日本語パートナーズ”の初めての大きな共同作業! 笑顔で完走です。