幸運なことに私はここダバオにて、現地の日本語教師も含め、下は未就園児から上は30代までと、幅広い世代の学習者「日本語人」と関わる機会を得ています。
近年の日本語学習動機として顕著なのは、やはり日本のマンガやアニメでしょう。しかし、ダバオに来てみると、他の理由から日本語を学ぶ「日本語人」と多く出会います。
親戚が日本人と結婚したから、お姉ちゃんが日本語を勉強している影響で、好きな人が日本にいるから、将来日本で働きたいから、とか。想像していたよりも、フィリピン人と日本人・日本語との距離が近いことに、嬉しさとワクワクを感じています。
私は、これまでの人生で経験してきた日本を伝えることを大切に活動しています。 幼い頃歌った曲を教える、小学校で私が習ったのと同じように漢字を教える、高校時代に学んだ茶道を生徒とやってみる、私の住み慣れた街を紹介する…など。
生徒たちは、初めて目の当たりにする日本文化に興味津々。日本人なら当たり前のことでも、彼らにとっては新鮮な異文化。
文化紹介として、温泉のルールを教えた時には、「せんせい、その文化は本当にあるの?」「信じられな~い」「はずかし~い!」と、キャーキャー言いながらも、真剣にノートをとる様子が見受けられました。
生徒を通し、私も今までとは違った角度から日本語・日本文化を楽しみ、改めて学ぶことができています。
滞在期間は残すところあと7ヶ月ほど。生徒には、私を通して、たくさんの日本をみてもらえるよう努力したいと思います。そして、自分の目で日本を見たい、もっと日本を知りたいと思ってもらえると嬉しいです。
毎日が充実しています。それは、楽しいことも、なかなか上手くいかないことも経験できているから。恵まれた環境に感謝し、これからもダバオの「日本語人」と思いっきり楽しんでいきたいと思います!