みなさんこんにちは。私はタイで一番広い県ナコーンラーチャシーマー県、通称コラートの市内から、北東に約60キロ離れたピマーイ市にあるピマーイウイッタヤー校に派遣されています。ここピマーイ市は、クメール様式の美しいピマーイ遺跡で有名な町です。町全体が遺跡の中にひっそりと包まれたような静かな町でありタイの文化を感じる町です。ピマーイウイッタヤー校もタイの文化と伝統を大切にする学校で、なかでもタイ伝統舞踊クラブは、そのレベルの高さでコラートでは有名です。
毎年11月には遺跡を中心にしたピマーイ・フェスティバルがあり、学校はその間お休みになります。町には、大勢の観光客が訪れ静かな町が普段の二倍、三倍の人と屋台や即席に作られた店であふれます。生徒もおにぎりや、ジュースの店を出して祭りに参加したりします。
今年もピマーイ遺跡には特設のステージが設けられ、音楽と光のショーが5夜連続で繰り広げられました。今年のショーはミュージカル仕立てで、タイの有名なスターも数名出演していたようです。
毎年ショーの構成は変わっても我校の生徒たち無しにはショーはできません。ショーのエキストラとして民族衣装を着て出演したり、裏方のスタッフとして来場者の誘導をしたりと大活躍で、学校が休みになるのもうなずけます。
その中でも一番スポットが当たるのが伝統舞踊クラブの生徒たちです。普段も美しい彼女たちですが、メイクをしてきらびやかな伝統衣装を着た姿は、16歳には見えません。
立派なプロの踊り手のようです。そして彼女たちがショーの最後を締めくくる踊りを、たくさん詰めかけた観客を前に見事に踊って見せてくれます。
このフェスティバルは私にとって、あらためてタイの伝統や文化の奥深さを感じるひと時となりました。そして、いつか彼女たちが本当のプロの踊り手となって日本に来たときは「日本語で挨拶してね」と願う私でした。