私の赴任する学校は、全寮制男子校です。周囲には家も小さな店さえも、何もなく、ヤシのプランテーション畑が続くのみ...生徒は友達と毎日、学校の敷地内で生活し、たまに帰省する以外、めったに外出の機会がありません。だからこそでしょうか。週ごとに「英語の週」「宗教の週」「科学の週」など、小さな行事が決まっていて、月ごとにも大きなイベントがあります。イベントを通して、生徒が学校生活を楽しんだり、仲間と協力してがんばったりできるように、という狙いがあるのだと思います。
3月末に、オープンデーという学校祭のようなイベントがありました。生徒たちの寮の中庭を中心に、前日からたくさんのテントが張られ、発表やコンサートのステージ、色々な食べ物の屋台がスタンバイ。よく見ると、校名“SDAR”にちなんだ“SDARBUCKS”なるお店も...。
私も、他校で活躍しているNP(“日本語パートナーズ”)の仲間に手伝いに来てもらい、日本の食べ物(巻き寿司・おにぎり・茶碗蒸し)の屋台と、生け花のワークショップを行いました。もし、自分1人で、アシスタントの生徒数名と、100人分以上もの食べ物を作っていたら、多分倒れていたでしょう...。駆けつけてくれた仲間に、感謝!!です。オープンデーには、生徒の家族や卒業生・OBなどがお客としてたくさん来ました。2千人以上の来校者があったようで、大盛況でした。
4月末には「個性週間」という行事があり、普段と違い、生徒は制服でなく自由な服装で登校していました。そして、最終日には、ホールでファッションショーが行われました。色々な職業の服装・制服の種類・スポーツのユニフォームなど、グループごとに発表テーマがありました。メンズモデルになりきって、ポージングやウォーキングをする生徒もいれば、恥ずかしくて早歩きで舞台から立ち去ろうとする生徒もいて、とても面白かったです。さあ、次はどんな行事が、あるのかな・・・?