こんにちは。タイ北部、プレー県の松岡です。今回はパートナーズに興味を持っておられる方、特にタイ王国に興味がある方に向けて書こうと思います。
私たちタイ4期がパートナーズとして活動を始めて、半分の期間が過ぎた10月に、ラーマ9世、プミポン国王が崩御なさいました。ニュースが報道された当日は、バンコクでパートナーズの中間研修の最中でした。ホテルのTVがその夜ずっとプミポン国王の功績をたたえる映像が繰り返されていたのをよく覚えています。
翌日から、タイの人々のプミポン国王への愛と、大きな悲しみを感じました。これまでは、普段タイの町中で真っ黒の服を見かけることはほぼなかったのですが、崩御翌日から町中の人が黒い服を着て、喪に服していました。王様の数字である「9」のブローチや写真なども、道端で沢山見かけるようになりました。「公務員は1年間喪に服すこと」との通達により、学校の先生方も皆来年まで黒白の服で勤務します。パートナーズも先生として見られているのでそれに従います。
声に出して悲しむ人がいなくても、町中の雰囲気が悲しみに包まれていました。在位70年の国王は、国民に深く愛され、尊敬されていた大変立派なお方で、タイ国民の「父親」であり、王様以上の存在だったようです。そんな存在を失ったタイの人々の心情は計り知れません。
パートナーズの派遣校でも、それぞれ、王様に関するイベントが行われています。私の派遣地・学校では、王様を象徴するマークを生徒たちが並んで作る「人文字」や、王様の功績をたたえる掲示板、木にハート形の紙をつるす飾りづくりなどが行われています。ご崩御から約2か月が過ぎ、新しい王様も即位され、私たちの活動期間も残り3か月となりましたが、常にタイの人々の心に寄り添う「パートナーズ」でいたいな、と感じています。
王様に向けたメッセージをハート形の紙に書いて学校の木につるします。
書いた人に良いことが起きるための飾りです。