1月26日、27日両日、ブカシ(ジャカルタの東)に日本舞踊師範で茶道教授でもいらっしゃる宮寺陽子さんを日本からお招きし、地元の高校にて日本文化紹介を実施しました。
宮寺さんは、昨年4月にベトナムの中学校で、すでに日本文化紹介をされていて、当時の日本語パートナーズの紹介で、今回実現することができました。宮寺さんは国内では東北の被災地や高齢者施設を訪問されたり、海外では既に東南アジアを中心に10数ヶ国において日本文化紹介を実施されています。
今回は2校の職業高校を訪問しました。参加したのはいずれも先生方、日本語クラブの生徒たち、および一般生徒たちで、総勢150人ほどになりました。
文化紹介の内容としては、まず宮寺師範による日本舞踊の披露です。あらかじめ扇子や着物の袖を用いて様々な仕草・感情表現を参加者に説明しておいたので、国が異なっても人の感情は理解できたようです。踊りで歌われた端唄の日本語は、ほとんど理解できなかったでしょうが、主人公の心は伝わったのではないでしょうか。
つづいて男女それぞれ3人に着物を試着してもらいましたが、着物はとても人気があり、はしゃぐように楽しんでいました。
次に茶道の紹介をしました。まず師範がお手本でお茶を点てて、校長先生に飲んでもらいました。その後参加者が数人のグループに分かれて、自分達でお茶を点てて飲むという方法で進めました。
中には抹茶が苦くて半分も残してしまう人もいましたが、ほとんどの参加者は楽しんでくれました。インドネシアの飲み物は砂糖をたっぷり入れた甘いものが多いので、抹茶の苦さは全く異質のものです。しかし苦いながらも何かを感じとってくれたようです。
最後に書道体験で、参加者はそれぞれ自分の名前をカタカナで半紙に書きましたが、これも人気がありました。
今回のイベントは二校だけでしたが、できるならばもっと多くの人達に日本の心を伝えたかったなと思っています。