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HIKARI

「タッチャンセンセイ、私たちだけで日本のお祭りがしたいです!」キラキラの笑顔でそう言ってきたのは日本語クラブの生徒たちでした。

私の派遣開始とともに発足した我が校の日本語クラブは、当初は部員7人の小さなクラブでした。しかし、私とCP(カウンターパート)の先生が様々な企画を行う中で、少しずつ人気を集め、今では30人以上を擁する我が校でも最大級の部活動になりました。

年明けすぐ、生徒たちが「私たちが町の中学生に日本語と日本文化を教えたい」と言ってきてくれたので、“HIKARI”という生徒主導の日本イベントを開催することになりました。
材料の確保や役割分担等、普段は元気で少しやんちゃな生徒たちが、今までにないほど真剣な表情で話し合い、本番に向けて着々と準備を進めました。

イベント当日、9人のNP(日本語パートナーズ)の協力を得ながら、生徒が先生となって日本語を中学生に教え、浴衣を着つけ、壁新聞やおにぎりを作るなど、生徒自身が主体となって運営することができました。また、参加者の昼食の手配、あと片付け、お金のやりくりなど最後まで生徒たちが責任をもってやり遂げることができました。

出会った頃は「タッチャン」のニュアンスもわからないくらい日本語を知らなかった彼らが、ケータイがお友達で私の話も上の空だった彼らが、こちらが少し寂しくなるくらい受動的だった彼らが、日本に興味を持ち始め、自分たちでイベントをしたいと言い出し、それに向かって懸命に準備し、授業も文化紹介も受付も会計も片付けも、何もかも自分たちの力で成し遂げ、達成感にあふれたいい顔をして、今、立っているんです。この瞬間に至るまでの7か月を思い返しながら、その生徒たちの表情を見て、CPの先生と二人で泣きました。彼らのような生徒たちの成長を「センセイ」として見守ることのできたこの7カ月は、私の誇りになりました。

集合写真
自慢の生徒たち
日本語クラブの活動の様子の写真
日本語を教えているのは私の教え子
よさこいを練習している写真
NPの協力を得てよさこい紹介
みんなで新聞をつくっている写真
壁新聞づくりもリード役は生徒
Writer
インドネシア 東ジャワ州
渡邉 健也さん

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