今月の日本語パートナーズの読者の皆様、常夏のシンガポールからこんにちは!シンガポール3期の佐藤彩乃です。
今回は私の大好きなシンガポール文化、プラナカン文化についてご紹介いたします。(プラナカン文化は奥深いので、いち日本語パートナーズの解釈として読んでくださいね。)
「プラナカン」という言葉を聞いたことはありますか?
ローマ字で書くとPeranakanですね。この文化は15~16世紀頃に移住した主に中華系移民の子孫たちのことを示します。Local descendants of foreigners(海外から来た人々の現地子孫)と説明する人もいます。
男性を「ババ」、女性を「ニョニャ」と呼び、日本語で考えると「ババが男???」なんて思うかもしれませんね。
私はプラナカンの可愛らしいデザインや色、伝統工芸などに関心がありました。調べてみると、西洋のアールヌーボーやアール・デコといった美術の影響が多いではありませんか!
日本の浮世絵の影響で印象派たちが活躍し、そこから派生していったアールヌーボーやアール・デコは世代を超えて再びアジアに戻ってきたのです。
なるほど、懐かしい感じやどこか落ち着く感じがしたのはこのためですね。日本人として誇らしく嬉しくも思います。
皆さんもシンガポールにお越しの際はぜひ、プラナカン文化を楽しんでいってくださいね。
カトン地域の一角には、ショップハウスと呼ばれるプラナカンスタイルの家々が立ち並びます。東西の文化が融合したプラナカン建築は大変エキゾチックです。
キムチューの名で親しまれるこちらのお店はちまきで有名です。他にもお菓子やプラナカンの食器、衣装なども販売しています。二階は半分展示室になっており、美術館のようです。
ちょうどプラナカンフェスティバルが開催されており、オーチャードにあるモールの一部がプラナカン文化の展示をしていました。コンサートもあって、たくさんの人でとても賑わっていました。