はじめまして。
私は、バンコクから飛行機で1時間弱、そこからさらに車で1時間のところにあるタイ東北部ウボンラチャタニー県の、デートウドム学校で活動しています。ラオスと国境を接しているのでこの町の人々は、ラオス語をたくさん話します。
デートウドム市に住んでいる日本人は私一人だけです。そして日本語パートナーズが着任するのは初めての学校です。学校の生徒たちは、聞いたことのない、見ことのない生の日本語と日本人にとても興味があります。授業中、生徒は新種の動物でも見るかのように私の言動をきらきらの瞳でジッと見つめます。
日本から遠く離れた、日本にあまり知られていないこの町で日本語を勉強している生徒がいること、また日本語を教えるタイ人の先生がいることを実際に目の当たりにし、日本人としてとても感動しました。
日本語教室の壁には生徒が描いた富士山と桜の絵と、雛人形が飾られています。見たことのない日本の風景を上手に描いていて、とても感動しました。
スマリー先生はこの雛人形がどんな人形か知らないが、日本らしいものを生徒に見せたい為、研修で来日した際に訪れたリサイクルショップで買ってきたそうです。
日本人のいない田舎町での日本語教育。スマリー先生の、これまでのご尽力を考えると、敬服せずにはいられません。私は、この町に来た唯一の日本人として、リアルな日本を伝えてその力になっていきたいです。