先月、マレーシアのシャーラムで開催された第41回盆踊り大会に学校で参加する事ができました。 盆踊りに行くよ!と発表をしたときに、踊っている盆踊りの様子と露店の写真を紹介したら、生徒たちは行きたい!行きたい!と大盛り上がりでした。毎年三万人が訪れる海外でも最大規模の盆踊りとのことで、私もとても楽しみに思っていました。
盆踊り大会まであと数日となった頃に、生徒一人から、「盆踊りに行かない。」と話しかけられました。その子の七夕短冊の願い事は盆踊りの事だったため、理由を聞いてみると、「亡くなった人のための踊りなんでしょ?」と。両親から許可がもらえなかったそうです。悲しい、残念などのネガティブな様子はなく、行かない理由を私がわかるようにちゃんと説明してくれました。
たしかに、お盆は仏教由来です。盆踊りも元々は先祖供養のためのイベントのひとつです。最近の日本人からすると、宗教観が薄れているイベントだと思います。が、他宗教からすると、参加は良くない事と捉えられる事もあるんだと、私にとって学びとなったエピソードでした。
せっかくなので、学校でも盆踊りの練習をしました! スローな動きに戸惑う様子もありましたが、マレーシアの伝統的な踊りも手先を柔らかく使う動きがあるので、似ているねなどとお互いに発見もありました。
いざ当日!! 90名近い生徒達と参加することができました。盆踊りにも積極的に参加できたようでよかったです。ただ、人が多すぎて距離が近いので、特にイスラム教徒の女の子が不快な思いをしてないか、心配になりました(家族以外の異性に触れることは、イスラム教ではタブーです)。
後日、露店で何を買ったのか聞いてみたら、もち、すし、ヨーヨーなど楽しそうに話をしてくれました。中には、水のみの子も。日本の盆踊りを、ここマレーシアで生徒達と体験できたことをとても幸せに思います。