平均気温が30度近いマレーシアの運動会を紹介します。私が派遣されている学校は全校生徒が約800人いるため、予選2日、本番2日の計4日間で行われました。生徒は寮の部屋ごとに組分けされています。理系の学校なこともあり、赤はラジウム、青はユーラニウム(ウラン)、黄色はタイタニウム、緑はプルトニウムとそれぞれ元素に基づいて名前が決まっています。生徒だけでなく先生方も色が決まっていて、私はCP(カウンターパート)の先生と同じ緑組(プルトニウム)でした。
予選1日目はプルトニウムとタイタニウムで、2日目はラジウムとユーラニウムです。男女それぞれ、100m、800m、砲丸投げ、走り幅跳びの得点を競います。私も800m走を生徒と一緒に走りました。本当に暑かったです。みんな倒れるまで本当に全力で走っていました。
本番では審判をやり、2位でゴールした選手のゼッケン番号を紙に記入するという係でした。僅差でのゴールとなった時はビデオジャッジをしなければならないほどで、とても難しかったです。最終日、それぞれのチームで入場行進がありました。今年のテーマは“伝統”でチームごとにモチーフを考え、団体行動のように動きをそろえながらパフォーマンスをします。ラジウムは「イギリス」、ユーラニウムは「東南アジア」、プルトニウムは「ノルウェー」がそれぞれテーマでした。タイタニウムのテーマが「日本」で、生徒は忍者の衣装や浴衣を着ていました。切腹のシーンもあってびっくりしました。これらは4年生が中心となって考えられており、日本語を勉強している生徒がアニメを参考にして考えたそうです。
こんなに暑い運動会は経験したことがないというくらい暑かったですが、生徒達や先生方の盛り上がりもすごく、とても熱い運動会をマレーシアで経験できたのはとても楽しかったです。また、授業中には見ることができなかった生徒達の一面も見ることができました。日焼けで真っ黒になりましたがそれもまた思い出です。