長いようであっという間だったブルネイでの日々。途中、体調も崩し何度か心が折れそうになったこともあります。そんなとき支えてくれた多くの人達に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
怒涛のラストスパートでは、巻き寿司やお団子を作りました。これまでの夜間のクラスの生徒達からも手紙やプレゼントを頂きました。
そしてお世話になった一家の息子さんが私の帰国直後に結婚式ということで、一足先に自宅に招いてくれました。
マレー語がうまくなったと驚かれ、すっかりいい気分になってリクエストに応え、カラオケでマレー語の歌も数曲披露。みんな喜んでくれて、たくさんのお土産を頂いて再会を約束しました。
そして一番長い時間を共に過ごし、私のブルネイ生活を支えてくれたアパートメントホテルのスタッフ。
朝、私の顔を見るだけで「何か嫌なことがあった?」と気づき、夜、近所に出かけた時は、降り始めた雨と遅い時間に心配して傘を持って迎えにきてくれたことも。体調を崩した時は全員が私を心配し、果物を差し入れてくれ、一度だけ涙が止まらず泣き顔で帰ってきた時は、私の背中を必死でさすって慰めてくれました。帰国が近づいてくると「あと何日で日本に帰るのね……」と涙を溜めて私に聞くようになり、切なくなりました。本当に感謝しています。
年齢や経済的なことから海外で経験を積む最後のチャンスかもと挑戦した日本語パートナーズ。ブルネイで学校を終え、仕事を終え、それから必死に日本語を勉強している生徒達、そして昼の仕事を終え、夜遅くまで一生懸命日本語を教えているCPの先生達と一緒に過ごした日々は、20代の頃、日本語教師をしていた頃と重なり、海外でまた日本語を教えたいというずっと胸の奥に閉まっていた思いを引き出してくれたような気がします。年齢を重ねても新しいことに挑戦することの大切さも教えてくれたブルネイとたくさんの方々に感謝です。本当にありがとうございました!