任期中に必ずやりたかった文化紹介のひとつとして、「浴衣」があります。
着物や浴衣は日本の伝統的な衣装なので、それを生徒全員に体験して欲しかったのです。
しかし、着付ができるのは私ひとり……。どのようにして授業を進めればいいのかと悩んでいました。
そんなときに同期の日本語パートナーズの学校で、生徒たち同士が着付をしているビデオを見せてもらい、それなら全員が時間内に体験することができるかも!ということで、実行に移すことにしました。
そして幸運にも、ちょうどマニラの学校がお休みになる期間があるとのことで、その時期に合わせて同期のパートナーズにお手伝いをしてもらえることになりました!
私の派遣校では、こんなに大規模な文化紹介は初めてです!
というわけで、まずは会場作り。
掃除をします。掃いた後にココナッツの実を擦り付けることにより、ワックス効果があるそうです。
その後は、新聞紙を貼り合わせてマットにします。浴衣と帯と腰ひもを机の上にセットして、前日の準備完了です!
翌日、パートナーズの仲間が朝から学校に来てくれました。まずは生徒に自己紹介をして、いよいよ授業開始です。
授業の流れは、私が初めにみんなの前でデモンストレーションをして、その後は生徒たち自身で着付をしてもらい、分からないところはパートナーズがお手伝いをします。
1人目を着付するときはみんな戸惑っていましたが、2人目3人目になると手さばきが鮮やかで、かなり短時間でできるようになっていました。授業時間内にみんなが余裕をもって終わることができました。
生徒たちの器用さと吸収力の速さに本当に驚きました!
浴衣を着た後は、恒例の写真タイムです。みんな思い思いのポーズで楽しんでいました。