ハザン省に住む少数民族を支援している私の派遣先の高校の担任と父兄に誘って頂き、2017年12月4日から2泊3日の支援物資を届ける旅に参加することになりました。ハザン省はベトナム東北部にある省で、中国の雲南省との国境にあります。物資を届ける村は6ヶ所。ハザン省にあるお寺と連携した活動で、そのお寺に泊まりながら少数民族が住む村々へ小さいガードレールしか無い、あるいはガードレールさえない崖っぷちのような小道を、私たちが乗ったバスと物資を積んだトラックで山のまた上へと進んでいく旅となりました。
各村に到着すると手際よくすぐさま物資の配給を始めます。物資の内容は麺・米・お菓子・衣類・布団など。配給に集まった少数民族の女性は鮮やかな色彩感覚のファッションで身をまとい、男性は黒いベレー帽をかぶっています。
大勢の子供たちも集まっていました。話しかけるとこぼれる笑顔がとても可愛い。ベトナム語とは別に少数民族には独自の母語があるため、ベトナム語を話しても余り通じません。なので思い切って日本語で「こんにちは!」と小さい子に言ってみました。そうすると何回か目に「こんにちゎ……」と小さな声で言ってくれました。すると続いて若い男性や女性も笑顔で言ってくれるようになり、私と彼らの間に共感の輪が生まれたように感じました。とても感動する出来事で、日本語パートナーズに参加して本当に良かったと思いました。
また、「俺の写真を撮ってくれ!」と明るく元気に次々にキメポーズを繰り出し、シャッターの前から離れない楽しいおじさんがいたりと、貧しいだけではない、楽しく生き生きと暮らす彼らの心を感じることが出来ました。
相当な量の支援物資(今回は6トン!)を届ける等、少数民族への支援を民間で行う先生と父兄の強く熱い愛を感じ、ベトナムの底力も体感し、この旅に参加して本当に良かったと思います。