日本は1月に新年を迎えますが、旧暦の新年をお祝いする国の一つであるベトナムは、今は新年の準備で街は大賑わい。ちょうど、年末シーズンです。祝日が少ないベトナムでは、正月休暇(以下テト休暇)は国民にとって最も重要で、盛り上がる休暇です。なので、多くの学校がテトの少し前から休暇に入ります。
テト休暇に入って早速、忘年会に参加したので少し紹介します。
ベトナムでは忘年会を「tất niên(タッ ニェン)」と言います。
日本では多くの場合お店で忘年会をしますが、ベトナムでは家族や親戚が集まって自宅で忘年会をします。(もちろん、お店でも忘年会をしているのでこの時期外はとても賑やかです!)朝から皆で料理を作り、玄関に祭壇を準備します。ここに、食べ物などを供えます。祭壇を準備するあたりが、日本の忘年会とは少し様子が違いますね。
見づらいですが、この祭壇には豚の丸焼きや茹でた鶏が丸一羽お供えしてあり、なかなか見応えがあります。祭壇中央にある紙で出来た祭祀用品は、お祈りの後に燃やします。祭壇用のテーブルがあっという間に食べ物やお供え物で一杯になるのを見ていると、ベトナム人の信仰深さが垣間見られます。そして、神様にお祈りをしてから皆で食事をします。これがベトナム式の忘年会です。忘年会では何人分なのか分からない量の料理を頂きながら、何度も何度も乾杯します。食べて食べて飲んで飲んでの繰り返しです。この宴は新年になったら新年会として続くようなので、休暇中ずっと食べ続けて飲み続けることになるのではないかと思います。
ベトナム人は1年間で稼いだお金をテトの為に使うと聞いたことがありますが、大量の荷物を積んだバイクの多さ、普段何も無いところに切れ目なく立ち並ぶ露店がそのことを物語っているように思います。年末で大賑わいの街をみていると、これから迎える新年がとても楽しみです!