3月6日の夜、バンコクのスワンナプーム空港に着きました。帰国前報告会をやりきった少しの安堵感ともうすぐ本当に最後のお別れがせまっているという寂しい感覚が入り交じっていました。
スーツケースをガラガラと引いていたら、「ゆいちゃん!!」と声がかかりました。
ノーン先生、エア先生、ボラー先生、ムク先生、ジューン兄さんそして生徒たちや親御さんまで来てくれました。数日間会っていなかっただけなのに、嬉しさがこみ上げてきました。
走ってかけより、「ありがとうございました」そう伝えるために顔をみた瞬間、5月からの思い出がよみがえってきました。それぞれが頑張ってきたこと、ときには意見が合わずけんかしたこと、心を鬼にして叱ってくれたこと、たくさんはしゃいで遊んだこと。涙があふれてきました。何度も抱き合って、笑って、泣いて、とても幸せな瞬間でした。
一番最初からどんなときも、どんなことをしても、見捨てないで味方でいてくれたカウンターパートのノーン先生。27歳という私とそんなに変わらない年齢なのに、とてもしっかりとしていて、どこまでも優しく美しく、ときには揺るがない強さをもっていました。
彼女の結婚や妊娠という人生の節目を一緒に経験し、生活を通じて、彼女の信念や生き方をみてきました。私も彼女のようなどこまでも優しく強い人でありたいと感じます。
他国で生活することは、楽しいことばかりではないけど、自分のできる全てを出し切って、やりきることができたら、きっと何にもかえがたい経験となります。そして支えてもらえることの幸せや巡り合わせ、決して自分だけの力では成し遂げることができなかったタイでのすべてが宝です。
最後にノーン先生が抱きしめながら「だいすきです」といってくれた言葉、一生覚えています。いつか私がもっと活躍するようになったらまた会いたいです。