インドネシアの学校では、先生の都合で授業ができないときに生徒に課題を出します。
課題は、教科書の復習問題、ひらがな練習などから、未習の課を自分で勉強するなど様々です。
2月7日は、振り返りワークショップがあるため日本語の授業はお休みです。「先生、明日の課題は何にしましょうか？」と相談されました。教科書は、「観光地」がテーマです。
そこで、私が住んでいる埼玉県を少しでも知ってもらう機会にしたいと思い少々無理は感じつつ、「課題は『埼玉県について調べる』はどうでしょうか」と提案しました。そして、次の時間に、調べた内容をグループ毎に発表してもらいました。
都心から近くアクセス環境が良いのに、観光地としてあまり注目されない埼玉県。
着任時の自己紹介でも、「埼玉県」を知っている生徒はほとんどいませんでした。かろうじて、「クレヨンしんちゃんが住んでいる町ですよ」といったら、「あ～！」といった程度です。
どんな発表になるのやら内心、ハラハラどきどきしていました。
ふたを開けてみたら、動画あり写真ありで、埼玉県のプロモーションビデオやサイトにしてもいいほどです。内容も、小江戸川越を始め、大宮盆栽美術館、鉄道博物館、忍城、古代蓮の里等、生徒達は歴史や文化に興味を持ったようです。
そして、生徒から私に質問が……「川越喜多院の五百羅漢はお墓か？」「忍城はいつからあるか？」「忍者と侍は違うのか？」「古代蓮はいつ咲くのか？」
最後は、私から埼玉クイズを出して優勝者には埼玉のグッズをプレゼントしました。
生徒達のするどい質問にとっさに答えられず、改めて、自分の住む埼玉県をもっとよく知ろうと思った次第です。日本に帰ったらもう一度、生徒達が紹介してくれた埼玉を巡りたいと思います。
