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台湾の日本語教師の一日

台湾の高等学校は、普通高校と専門高校に分かれています。専門高校では日本語学科が設置されているところもありますが、普通高校では第二外国語として日本語が学ばれています。学校によって形態は様々ですが、日本語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、韓国語などから選択し学びます。

この普通高校で働く日本語教師は、専任として採用されることはほとんどありません。いくつもの職場を兼任し、授業のある時間に学校に行くのが一般的です。

今回は、台湾人日本語教師であるカウンターパート(CP)の紀榮忠先生の1日を紹介したいと思います。紀先生は日本語教師歴10年。4つの高校を兼任し、平日の夜と土日は塾や社会教育センターで日本語を教えています。日本をこよなく愛し、年に3回は日本に行くという自他ともに認める日本通。好きな日本食は「寿司、刺身、ウナギなど」。

カウンターパートの写真
紀榮忠先生(以下の写真は同じ日のものではありません)

7時30分 出勤。高校へ。この日は日本の高校との交流会。司会を務めます。

交流会の司会の写真
近年、台湾を訪れる日本の高校が多くなってきています。そのため、司会兼通訳をすることも少なくありません。

10時 午前の授業

生徒を指導する先生の写真

12時 授業終了後、車の中で昼食を取りながら別の高校へ行き、午後の授業へ

授業中の様子の写真
折り紙、浴衣、お茶体験と通常授業の中で日本文化体験も行います。

16時 授業を終了し一旦帰宅
19時 塾で社会人向け講座

塾の様子の写真

22時 塾終了。帰宅し、次の日の授業の準備

紀先生に質問をしてみました。

Q:なぜ日本語を勉強しようと思ったのですか。
A:高校の時、英語が苦手でした。そのあとは日本語を勉強するにつれてだんだん日本語に興味がわいてきました。

Q:日本語の難しいところはどこですか。
A:日本人の気持ちを察しながら話すところです。

Q:日本語を教えていて一番嬉しいことは何ですか。
A:教えた日本語を使って、学生が日本人と台湾人との懸け橋になることです。

Q:最後に一言。
A:何かを極めるのには時間がかかります。自分なりの信じた道をまっすぐ。才能も大切ですが、続けることはもっと大切です。

台湾の先生方は本当に働き者です。一方で、リラックスして仕事ができる職場環境作りとオフの時間を大切にしていらっしゃいます。学ぶべきことはたくさんあります。

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