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日本語パートナーズ短期派遣 ―カンボジア短期(1期)活動報告―

2018年3月12日から19日の8日間、日本語教育を学ぶ5名の大学院生・大学生のグループが日本語パートナーズカンボジア短期1期として、プノンペンとカンポットで活動を行いました。

カンボジアへの短期派遣は今回が初めてでしたが、試行錯誤しながらも、活動を通して参加者たちがお互いに日本とカンボジアのことを知ることができる交流の機会となりました。

日本語パートナーズカンボジア短期(1期)
坂井香澄、清水春香、大竹春菜、藤野真帆、鈴木海翔

チョムリアップ・スオ(こんにちは)。私たちは2018年3月12日から19日の8日間、日本語パートナーズカンボジア短期1期として、カンボジアのプノンペンとカンポットに派遣されました。メンバー全員がカンボジア初訪問ということもあり、手探りの状態で試行錯誤しながら準備を進めました。

活動内容

派遣中、2つの大学、2つの高校で活動をさせていただく機会に恵まれました。私たちのチームの目標は、現地の方に「等身大の日本や私たち」を知ってもらい、私たちも「カンボジアの今」を知ることでした。

大学での活動では、朝起きてから寝るまでの私たち大学生の1日をダイジェストで紹介しました。食生活や通学手段、使用する教室の違いや余暇の過ごし方等、日本とカンボジアを比較しながら内容を絞り込みました。ただ一方的に私たちのことを話すのではなく、現地の学生に問いかけ、「カンボジアの今」を教えてもらうこともできました。

また、サークル活動の紹介の中で扇子を使った踊りを披露したり、メンバーの好きな歌舞伎を紹介してみんなで見得を切って写真を撮ったり、日本のアイドルの歌を一緒に歌って踊ったりする活動をしました。

活動の様子の写真
大学生の1日紹介の様子
活動の様子の写真
扇子を使った踊りを披露するメンバー
活動の様子の写真
はじめは恥ずかしくても、最後は元気よくノリノリに!

高校では、体験型文化紹介をメインに2つの活動を行いました。

1校目は、これまで日本語の授業はなく、日本人が訪問し交流をしたことがないという学校での活動でした。生徒たちにとって、私たちが初めて見る日本人かもしれないと思うと、とても緊張しましたが、この1回の交流が彼らにとって心に残るものにしたいと考え、実際に日本文化を体験できるよう「着付け」、「昔遊び」、「書道」の3つのブースを用意し、自由に見てまわれるようにしました。参加してくれた生徒たちは、みんなとても積極的で目をキラキラさせて喜んでくれました。書道ブースで、私たちの名前をカードに書いて一人ひとりにプレゼントしてくれる生徒もいました!

浴衣を着た生徒たちの記念写真
やはり浴衣の着付けは大人気!
真剣にだるま落としをしている男子生徒の写真
昔遊びで一番人気の「だるま落とし」
書道の体験をする生徒の写真
筆ペンでカタカナを書く生徒

2校目では、私たちメンバー全員が日本語教育を専攻しているため、現地の大学の教育実習生が行っている日本語の授業にティームティーチャーとして参加させていただくことができました。授業前には数回にわたり話し合い、現地の学生と日本人学生がお互いの強みを生かし合いながら協同して授業を実施しました。私たちにとっても現地の学生たちにとっても初めての試みではありましたが、お互いにとってとても良い刺激になりました。

授業の様子の写真
ティームティーチングの様子

また、この高校の生徒は毎週土曜日に週1回だけ日本語の勉強をしているため、現地の教育実習生や先生方とも話し合った結果、もっと日本語を使った体験型交流活動がしたいということになり、みんなでAKB48の『会いたかった』を歌って踊ることにしました。ひらがなとローマ字で歌詞を練習し、歌に合わせてみんなで踊りました。最後に日本語を勉強している生徒全員と一緒に歌えたことがとても嬉しかったです。

写真
ダンスの練習風景
集合写真
日本語を学んでいるみなさん、短期派遣メンバー全員で歌舞伎の見得ポーズ

まとめ

活動案を練る中で最も難しかったことは、多くのアイディアの中から、「これこそは!」というものを選び出すことでした。派遣前から現地の大学に派遣されている長期の日本語パートナーズの方や受け入れ校の先生方からアドバイスをいただき、どんな内容が一番いいのか、メンバーで何度も話し合いました。事前に準備を重ねましたが、やはり現地に行き、クラスの雰囲気や生徒たちの生の様子を見ると臨機応変に対応を求められる部分も多くありました。そうした「今」に応えていくことが、私たちにとって非常に楽しかったです。

活動中、たくさんの笑顔に出会うことができました。ここで出会った人たちが、私たちの活動を通して日本や日本語により興味を持ち、笑顔の輪を広げていってくれたらとても嬉しいです。

私たちメンバーは全員、将来、日本語教師になりたいと考えています。今回の活動で学んだ「双方向交流の重要性」や「臨機応変を楽しめる姿勢」を今後も忘れずに、それぞれの夢に向かって頑張っていきたいです。

Writer
カンボジア
カンボジア短期(1期)さん

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