「書道の本場の1つである台湾で書道を習いたい!」
こんなことを言い続けていたら、ひょんなことから「基隆に有名な先生がいるよ。」と紹介されたのが、【蔣夢龍】老師(先生)の書道教室でした。
先生は80歳を超えておられます。母国語は台湾語(閩南語)です。私は中国語以上に台湾語が全くわかりません。それに生徒さんたちはみなさん私の親世代の方ばかり。恐れ多いのですが、教室の温かい雰囲気と何より先生の書かれる字と書き姿に一目ぼれしてしまった私は、ここでお世話になることにしました。
失礼極まりないのですが、後からわかったことですが先生は台湾のみならず、中国でも賞をとっている書道界の重鎮でした。そこに私はのこのこと行ってしまったわけです。
先生は小学2年生まで日本語教育を受けていたということですが、今は日本語を忘れてしまったということ。ですが、日本に対して大変好意的で日本人の私にも大変親切にしてくださいます。
その影響もあり、娘さん(健宜さん)は日本に留学経験があり、流暢な日本語を話します。建宜さんはご主人とお子さんにも日本語を教えていて、私も時々ご家族にお会いして日本語で話したり、中国語を教わったりしてお世話になっています。
先生から頂いた書、「萬事随縁」。全てのことは縁。
先生は書だけでなく、お人柄も本当に素晴らしい方です。この書の通り、素晴らしいご縁を頂きました。先生がいつまでもお元気でご活躍されますことを切に願っています。