マレーシアのイメージの一つに、「多民族社会」が挙げられると思いますが、私が派遣されているクチンがあるボルネオ島は、マレー半島以上に多民族社会・文化を感じられる場所です!
今回は、私の派遣校で先日行われた行事『Hari Asrama Terbuka (英訳: Open Dorm Day、日本語訳: 寮開放日) 』で垣間見たボルネオ島の多民族社会・文化の様子をお届けします。
私の派遣校は全寮制の学校で、年に一度、寮開放日が設けられています。この日は生徒の保護者や、近隣の学校の先生・生徒など外部から人が訪れるだけでなく、普段は異性の寮へ行き来が禁止されている生徒たちも、この日だけはお互いの部屋を訪れ、各部屋で一緒にご飯を食べることのできる一大イベントデーです!
それぞれの部屋に行き来をし、ごはんを食べる楽しみは勿論ですが、本当の目玉は各部屋のデコレーション! 実はこの日、チームごとに部屋の綺麗さやデザインを競い合う大会日でもあるのです。今年のテーマは「文化」ということで、各部屋・ブロックを、サラワクならではの多様な文化をモチーフに、それぞれ高得点を目指し、連日連夜掃除やかざりつけに励んでいました!
そして今回私も日本の文化を紹介できるいい機会だと思い、自分の部屋を開放し、「着物」を着て、訪れた方々に「おにぎり」をふるまうことにしました! 自らオープンルームを開催するのは初めてでしたが、日本語クラスの生徒を中心に手伝ってもらい、大盛況!
お米が炊き上がって握れたと思えばすぐ完売、また炊いて握ってすぐ完売、と忙しかったですが、お米の炊き上がる待ち時間にはプチ三線教室を開くなどとても充実した時間を生徒と共に過ごすことができました!
この日のために、連日連夜、生徒・先生共々寝不足になりましたが、ボルネオ島・サラワク州ならではの多民族の文化をさらに知れ、また皆にも日本文化を紹介することができたとても良いイベントでした。