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ラマダンを楽しむ

ブルネイのラマダン(断食月)は5月17日(木曜日)から始まりました。
日中、飲食店は開いていません。開いていてもテイクアウト販売だけになります。
お役人が町を巡回しています。ムスリムは公共の場で飲食をすると最高4000ブルネイドル(約32万円)の罰金が課されます。

閉店中のフードコートと、テイクアウト販売の中華料理店

非ムスリムに断食義務はありませんが、公共の場はもちろん、私的空間であってもムスリムの面前での飲食は禁止されています。
ということで、自然と私も断食につきあうことになってしまいましたが、苦行ばかりではありません。この期間限定の、食事の楽しみ方があるようです。

(1)ラマダン屋台
解禁時間後に食べるために、屋台へ買出しに出かけます。午後3時~6時頃までだけ開店する、ラマダン期間限定の屋台です。オフィスアワーも午後2時か3時頃までの時短勤務になるので、会社帰りに立ち寄る人が多いようです。

屋台の様子

(2)Sungkai Buffet(スンカイ・ブッフェ)
外食する場合は午後5時すぎに店に行き、席を確保してオーダーを済ませます。解禁時間は午後6時30分頃ですので、それまでショップ等で時間を潰します。
店によっては食べ放題スタイルを採りますが、それをブルネイ人は「スンカイ・ブッフェ」と呼んでいます。あの店が良かったあのホテルはダメだったと、翌日に職場の話題になります。

私も断食していると、同僚や、武道のシラット仲間が食事に誘ってくれました。

(3)Majlis Khatam(マジリス・カタム)
ラマダン期間には職場などで、コーランの一部を全員で読み上げる行事(Majlis Khatam)が開催されます。私もチェラマラユ(男性の正装)を借りて出席させてもらいました。読誦はしませんが。


開会前の様子。座卓にはコーラン抄録が載っています。

記念写真。フォーマルな写真も撮りましたが、これはカジュアル版です

式が終わるとBunga Telur(ブンガタロ)「卵の花」とプレゼントを配り合います。
「卵の花」は専用の網袋付きの造花を買って、それにゆで卵を入れるのが基本ですが何を入れても構いません。私はチョコレートを入れました。


Bunga Telur「卵の花」

プレゼントの受取会場

帰宅して開封してみたプレゼント

ラマダン明けはもっと楽しいと思います。

Writer
ブルネイ ガドン
河原 正人さん

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