こんにちは。マレーシア北部ペラ州のタイピンという町にある「ラジャ・トゥン・アズラン・シャー科学中等学校」(通称:SERATAS)に派遣されている澤井信明です。
赴任して4か月が経とうとしていたある日。
CP*1 「5年生(高校2年生)の日本語授業は今月で終わりです」
私「えっ。クナパ*2 ?」
CP「SPM対策に集中してもらうためです」
私「あ~なるほど。とうとうその時が来たんですね(涙)」
*1 「カウンターパート」の先生
*2 日本語で「なぜ」という意味です。
SPMというのは、Sijil Pelajaran Malaysiaの略称で、マレーシアの学校の教育課程が全て修了したことを示す証明書(Certificate)のことです。そして、この証明書のための試験が例年11月から、マレーシア全土で行われます。日本のセンター試験に似ていますが、SPMの場合、生徒全員に受験義務がある点、選択科目の数が多く、試験期間も1か月と長い点などが異なります。SPMは、希望する大学へ進学するための重要な第一歩であり、また、進学せず就職する場合も、評価項目のひとつとなるそうです。一方で、このSPMにおける日本語の位置づけは決して高くないのが実情です。日本語は、あくまでも選択科目のひとつであり、必須科目ではありません。
というわけで、5年生最後の授業は、少しでもSPMへ向け英気を養ってもらうため、「巻き寿司」を体験してもらいました。
5年生の日本語授業がなくなってしまうのは寂しい限りですが、今回の巻き寿司パワーで、きたるSPMを乗り切ってほしいものです。がんばれ 5年生!!!