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断食明けのお正月「ハリラヤ」

マレーシア4期の丸山です。
イスラム教徒には、年に一ヶ月間「ラマダン」と呼ばれる断食月があり、この期間彼らは日の出から日没まで一切の飲食物を口にすることが禁じられます。ちなみに日没前にイスラム教徒が公共の場所で食事をしていると宗教警察に捕まってしまいます。とても大変に思えますが、彼らは子供の頃から少しずつ断食を始めているので慣れているそうです。今年の断食月は5月17日からです。

断食月中は毎日夕方に「バザール・ラマダン」という出店で断食明けに食べる料理や色とりどりのお菓子が売られています。


断食月中は学内の教員宿舎に住む女性教員達は日替わりで皆の家で集まって断食明けをしていて、私も何度か誘っていただきました。

日本語のクラスでは生徒たちと折り紙を使ったハリラヤカードを作ってみました。

1ヶ月の断食を終えてイスラム教徒のお正月にあたる「ハリラヤ」が始まると、色々なお宅で自宅に人を招いて食事をする「オープンハウス」が行われます。クアラルンプールの友人宅にお邪魔している時に、マハティール首相の娘さんの「オープンハウス」に参加する機会がありました。これだけでもかなりの幸運なのですが、私たちがお宅に到着した頃、ちょうどマハティール首相夫妻も来られていたのです! そして何と、一緒に記念撮影をしていただけました。一生の記念になりました。


マハティール首相

学校休み明けには学校でもハリラヤのお祝い行事があり生徒たちは新しい服を着て参加しました。校長先生からは一人2リンギットずつドゥイット・ラヤ(お年玉)を渡されていました。私は余興のカラオケでマレー語と日本語の歌を披露しました。

いつも明るくお茶目な女性教員の方々と


かわいい兄弟と記念撮影

この日のご馳走にヤギが一頭用意されていました

校長先生に「サラム(イスラム式挨拶)」をする生徒

その後数日間、放課後に色々な先生のお宅での「オープンハウス」に参加しました。1日に2、3件の先生のお宅をはしごして美味しい料理やお菓子をひたすら食べて子供たちと遊びます。

ひたすら食べておしゃべりして大笑いします!

マレーシアでは日本では忘れられかけている人との繫がりがしっかりと残っていて、とても温かい気持ちになります。活動期間も残りわずかとなりましたが、日本文化をしっかり伝えつつ、逆に日本ではできない経験を少しでも多く積み重ねていきたいと思います。

Writer
マレーシア スランゴール州
丸山 洋子さん

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