9月1日、2日の2日間で『日本語キャンプ』がありました。
……聞き慣れない、というか日本には存在しない言葉です。
テントを設営する時や食事を作る時、または肝試しの時に日本語を使うのかな……?
タイ人の先生に伺うと『センター校に行って日本語の活動をします。泊まらないで日帰りですよ』とのこと。どうやら私のイメージするキャンプとは全く別物のようです。
当日センター校(各地区の日本語教育の中心となる学校でキャンプの主催校でもある)に向かうと生徒達が学校カラーの運動着(タイでは学校毎にテーマカラーがあります。私の派遣校は赤と白です)を着て集まっていました。参加校20校、高校1年生から3年生までおよそ100人の生徒達です。
1日目、まずはチーム毎に自己紹介。その後ひらがなカードを組み合わせて沢山のことばを作ったり、タイと日本の文化の違いを考えたりしました。
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2日目の午前中は文化紹介です。この地区に派遣されている日本語パートナーズ達が協力して書道や茶道、盆踊り、日本の遊びを紹介しました。20人の生徒を対象に5回・・・なかなか大変です。茶道のデモンストレーションを見せた後、実際に生徒達にも『お点前を披露』してもらいました。当初茶筅を恐る恐る触っていた生徒も、いざお点前となると真剣そのもの。いつの間にか美味しそうな抹茶を点ててくれました。楽しんでくれたかな?
タイでは抹茶味のお菓子や飲み物が非常に人気でほぼ全員が抹茶を知っていました。しかしみんなの抹茶のイメージは“甘くてミルキー”。自分達で点てた抹茶の味はどうだったのかな? 生徒に感想を聞いてみると「おいしい」と日本語で答える生徒がいたり、「苦かった?」というタイ人の先生の問いかけに大きくうなずく生徒がいたり……。
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友達が増え、様々な体験も出来たようで帰り道の生徒達の声はとても弾んでいました。これがタイの『日本語キャンプ』です。
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