私は沖縄県出身なので、派遣期間中に日本の文化だけではなく、独特な沖縄の文化も紹介したいと考えていました。そして先日、マレーシア2期で同じ沖縄出身の金城さんから紅型セットをいただいたので、沖縄の伝統工芸「琉球紅型」を中学2年生と5年生(高校2年生)の生徒達に体験してもらいました。金城さん、ありがとうございます。
紅型は沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つであり、南国らしい華やかで色彩豊かな柄が特徴です。その色合いは、沖縄のカラフルな自然を表していると言われています。
通常紅型には、図案、型彫り、紗張り、型置き、色挿し、隈取り、水元などたくさんの工程がありますが、今回頂いた紅型セットでは、色挿しと隈取りのみ行います。色挿しとは、色を付けていく作業のことで、明るい色から暗い色へと色を挿していきます。そして色挿しが終わった場所に、立体感をつける為にぼかしを入れて行く作業を、隈取りと言います。
マレーシアの伝統工芸であるバティックとは違い、染料を刷り込むように塗ります。余分な染料が残っていると滲み出てしまうので、筆から染料を絞り出し、少ない量で何度も刷り込みます。
色差しが終わった後は、完全に乾き、色が定着するまで数日待ちます。
そして2日後、水に5時間ほどつけて糊を落とします。残っている糊や染料は、水を強くあてて綺麗に落としていきます。その後乾かして、アイロンをかけて完成です。
色鮮やかで綺麗な紅型が完成しました。中学生以来の紅型体験で楽しめた半面、上手く教えられるか不安でしたが、生徒達もこの紅型体験を凄く喜んでくれたので良かったです。
今回は時間があまり無かったため、沖縄については詳しく話すことができませんでした。次回はお菓子のサーターアンダギーを作りながら、沖縄についてもっと紹介したいと思います。