はじめまして。タイの首都バンコクに派遣されています鶴見朱理です。派遣されてから約5か月が経ち、こちらの生活にもすっかり慣れました。たくさんの方々に支えていただき充実した日々を送っています。
タイの生活の中で、人々の“年長者を敬う気持ち”の強さに驚かされることが多々あります。9月は8名の先生方が定年で退職されるということで、この“年長者を敬う気持ち”を感じることの多い月でした。
その一つが、お別れのイベントです。私が所属している外国語学科からは、日本語担当の先生、英語担当の先生が退職されるということで、他の先生たちは送別の準備で大忙し。このイベントの為にそれぞれの先生を象徴するものを使ってブースを作りました。日本語の先生には日本を思わせる“さくら”、英語の先生にはカラフルなものがお似合いなのでたくさんの色を使って飾り付けをしました。
当日は、それぞれの先生のスライドショーや、生徒達からのメッセージ映像が流れ、会場全体がとても感動的な雰囲気に包まれました。退職される先生方の為に様々なパフォーマンスも披露されました。私たちは、この日に向けて練習したダンスを披露。先生方も大変喜んで下さいました。
二つ目は、退職されるお二人の送別旅行です。夜、バラの花を一輪ずつ渡しながら皆が感謝の気持ちを伝えました。先生方からもお言葉を頂きました。私はタイ語を全て理解出来るわけではありませんが、様々なことをご経験されたからこそのお言葉にとても強い力を感じ、心を動かされました。
退職される先生方の為に盛大にイベントが行われたり、旅行をしたりするのは、“年長者を敬う気持ち”の強いタイだからこその文化ではないかと思います。今までお世話になったお二人への感謝の気持ちを胸に、教えていただいたことをこれからの日本語パートナーズの活動に生かしていける様努力します。