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東京からクチンへ想いを馳せる

日本語パートナーズとしてマレーシア・サラワク州・クチンでの任期を終え、日本に帰国しました。リアルジャングルに囲まれたボルネオ島から、コンクリートジャングルと呼ばれる東京へ帰り、忙しない日々を送っていると、マレーシアにいたこの10カ月が幻だったのではないかとも思えてきます。

ただ、そうした忙しない日々の中でもマレーシアでの生活が幻ではなく現実であったと実感できるのは、クチンの先生・生徒・友人・人々からの連絡です。

「本当にありがとう、また必ず私たちに会いに来てね」と言葉は多くないながらも思いの詰まったメッセージをくれる、本当にお世話になったカウンターパート(CP)の先生。

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動1
赴任した当初にあった学校イベントの運動会でCPの先生と共に取って頂いたお気に入りの写真
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動2
私が離任する際に職員室にて先生方が行ってくださった送別会での一枚、CPの先生に法被とアルバムをプレゼントしたシーン。私がパートナーズとしての活動期間ずっと着ていた法被のプレゼントにとても驚き&喜んでくださいました。

「先生がいなくなって心にぽっかり穴があいた気分」「恋しいです」とメッセージをくれる可愛い生徒たち。

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動3
最後の4年生(高校1年生)の日本語クラス。進学校でありながら珍しくヤンチャなメンバーが集まった学年で、CPの先生も私も手を焼きました。でも最後に彼らが私にくれたメッセージ「葉月先生がきてくれたことで、日本語クラスも国際語クラブも学校も、本当にいい方向に変わったよ、ありがとう」という言葉、すごくうれしかったです。
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動4
同じく2年生で日本語クラスの生徒たちが本当に最後の授業でしてくれたお別れ会。涙がとまりませんでした。CPの先生が所属していた学年ともあって2年生は日本語クラスのうんぬん関係なく慕ってくれ、最後には学年全員からたくさんのお手紙が入ったファイルをプレゼントしてくれました。今でもよくメッセージをくれるのは主にこの学年の生徒たちです。

「いつも生徒たちは葉月先生がいなくなって寂しいと言ってるよ、私も寂しいよ、でも日本はきっと綺麗で素敵なとこだから良い写真たくさん送ってね」と毎晩メッセージをくれる、学校で一番仲良くしてくれた寮のセキュリティーガードのおばちゃん。

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動5
いつも「せんせー!」とおちゃめにふざけて笑わせてくれる白い服をきたセキュリティガードさんと、この学校にきて初めて会話をした人で、夜にも関わらず学校案内をしてくれ、それからずっとお菓子やごはん、バジュクロンまでくださった仲良しのオレンジの服をきたセキュリティーガードさん。どちらも本当にお世話になった。

「もうマレーシアが恋しいでしょ? だと思ってプレゼント送っといたよ」とメッセージだけでも十分嬉しいのに、マレーシアグッズまで日本へ郵送してくれるクチンで出来た友人。

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動6
海、山、ジャングルとあらゆるとこに連れてってくださり、クチンで一番お世話になったファミリーといっても過言ではないファミリーと共に。クチン派遣の3名、まるっとお世話になりました。感謝。
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動7
通称“バドミントンギャング”。他校の学校の先生たちですが、毎週末バドミントンに誘ってくださり、夕飯を共にし、ときにはみんなで旅行も。こちらもクチン派遣みんなお世話になったお姉さま方。
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動8
以前に記事にした「サペ」の先生&仲間たちで、“サペギャング”。音楽は国境を超えるとはこのことで、音楽を通じてたくさん友人ができました。
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動9
「その日本の楽器の三線とやらを弾かせてほしい!」と声をかけられ友人となったクチンの音楽の先生。いろんな楽器でコラボレーション動画をとったり、サラワクの文化を教えてくれたりと良くしてくれました。日本から楽器をもっていってよかったなと思います。

「日本帰っちゃって残念だよー! もっと任期あれば毎月イベントにきてほしかったな!」とメッセージをくれた街の人々。

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動10
チームクチンジャパン(クチン派遣の日本語パートナーズ3名)によるクチンの街での活動その1。日本文化ワークショップでの1シーン。皆で浴衣を着ました。会場のスタッフさんもノリノリで、オーナーからは好評だったから毎月やってほしい!とのお言葉を頂きました。
マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動11
チームクチンジャパン、クチンの街での活動その2。クチンの小学校を訪問し、日本紹介・日本文化体験を行いました。リクエストもあり校長先生には浴衣の着付けをさせていただき、記念撮影。この活動の様子は現地の新聞にも取り上げられ、数社で掲載されました。こちらも「またやってほしい!」との声が!

東京で朝晩通勤の満員電車に揺られながら、電車のなかった対照的なサラワク州での生活を思い出し、日々送られてくる数々のメッセージに笑みはもちろん、涙もこぼれそうになります。

日本語パートナーズに合格して、クチンに派遣されて、本当に良かったと心から思います。これからの日々で少しずつでも活動で得たことを社会へ表現・還元していけたらと思います。関わってくださったすべての方に感謝の意でいっぱいです。Terima kasih banyak !!

マレーシア、サラワク州の日本語パートナーズの活動12
最後の日、クチン空港まで見送りにきてくれた生徒&先生方。学校からのバスは乗車人数が限られているため、中にはバス選抜から漏れてしまい、親に頼み込んで空港まで来てくれた子も。涙涙のお別れでした。本当にみんなありがとう、またいつか会いましょう!!!
Writer
マレーシア サラワク州
飯島 葉月さん

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