バリ州・ブレレン県シンガラジャ派遣の青柳沙恵です。みなさんは「バリ」ときいて何を思い浮かべますか? きっと、海やリゾートを想像する方が多いのではないでしょうか。私も派遣される前は、リゾート地というイメージしかありませんでした。インドネシアは国民の約90%がイスラム教というイスラム大国ですが、バリでは異なっています。バリヒンドゥーというバリ特有の宗教があり、信仰している人はバリ内で90%以上にものぼります。今回は、バリ人の生活と深く密接している、ヒンドゥー教のお祈りについて紹介します。
ヒンドゥー教では、満月と新月にお寺でお祈りをします。先日、カウンターパートのアリ先生とお寺の満月のお祈りに参加しました。
お祈りは「jero mangku」と呼ばれる聖人が来たら始まります。それまで、みんなでお話ししたりごはんを食べたりして待ちます。18時にお寺に行きましたが、始まったのは21時半からでした。
始まりの合図と同時に、みんな一斉にお寺に入ります。大混雑です!
いよいよお祈りです。
(1)両手で花を持って、胸の前でお祈り。
(2)花を持たずにお祈り。
(3)白い花を両手の指先で挟んでお祈り。花を下に置く。花は全て「sekar」という。
(4)様々な花を両手の指先で挟んでお祈り。花を耳の後ろに挟む。2回繰り返す。
(5)花を持たずにお祈り。
(6)「Om shanti, shanti, shanti om」という。(終わりのあいさつ)
(7)聖人が「tirta」と呼ばれる聖水を頭に3回かけてくれる。その間、手は開いて上に向ける。
(8)右手を上に手を重ねて、3回聖水を飲む。
(9)4回目に聖水を頭にかける。
(10)「bija」と呼ばれる神聖なお米をおでこと喉元につける。
周りの方々が、お祈りの方法を優しく教えてくれました。
お祈りの後、お供え物としてのバリ舞踊もありました。終始演奏されているガムランも素敵でした。アリ先生のご家族やお寺のみなさん、ありがとうございました!