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バリ舞踊に挑戦

はじめまして。大口智実といいます。私はインドネシアのバリ島にある、クルンクン県に派遣されています。

バリ島はヒンドゥー教徒が多く、お祭をとても大事にしています。10月13日は、学問と芸術の女神であるサラスワティのお祭でした。「学問と芸術の女神のお祭だから、学校にとっては大事な日なんだろうな」と呑気に構えていた私に、CP(カウンターパート、現地の日本語の先生)から、「サラスワティのお祭で女の先生方の踊りがあります。参加しますか」とのお誘いが。

「先生、それって今週末ですよね。私、バリ舞踊やったことないですよ……」と言ってみたものの、「大丈夫!参加だけ!」と。未完成のまま参加していいのか、恥をかかないだろうか……と迷いながら、練習に参加してみることにしました。先生方が踊っているのを横目で見ながら真似したり、後ろから両腕を持って動かしてもらったり、とにかく必死。「本番までにできるようになるのか……」と、とても不安でした。


先生方の踊りの練習

当日は、生徒の踊りとお祈りの後、先生方の踊りでした。他の先生方からも応援していただき、「もうやるしかないぞ」と思いました。踊っていた時は、背筋を伸ばして、腕が下がらないように……と気を付けることに必死でした。でも踊りきったあとは、達成感でいっぱいでした。私がバリの衣裳とメイクをし、バリ舞踊に参加したことで、先生方も生徒たちもとても喜んでくれたように感じました。


本番前の最終チェック

「Rejang Renteng(ルジャン・レンテン)」というバリ舞踊です。私は緊張のあまり、顔が強ばっています。

各クラス一つずつGebogan(ゲボガン)というお供え物を作りました。

バリで日本について伝えるだけでなく、バリの文化を学び日本で伝えることも私の大事な活動です。派遣前からバリの歌や踊りに興味があったこと、初めてのクラスで自己紹介をするとき「バリのことを沢山教えてください」といつも言っていたことを、2か月間授業と生活に追われる中で、忘れていたように思います。バリ舞踊にもっと興味が沸いたと共に、これからの活動において大事なことに気付かせてくれた経験でした。


無事に踊りきることができました。

学校のサラスワティ像と一緒に。
Writer
インドネシア バリ州
大口 智実さん

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