私が毎日感じていることは、インドネシア人にとって音楽は必須!ということです。バスの中でも必ず歌が流れていますし、職員室でも誰かがギターを弾いています。音楽に続いて美術も素晴らしいです。なんでも作っちゃいます。
今回私が紹介したいことは、音楽と美術のテストです。私の派遣校SMAN8Semarang(スマラン国立第8高等学校)では、SUARA RUPA(スアラ ルパ)という音楽と美術のテストの日があります。……普通のテストではありません(笑)。
まずは美術のテストについて。テスト当日までの一週間、12年生(日本では高3)によって飾りつけされた部屋が展示されます。今回は“レトロ”がテーマなので、12年生はクラスごとに部屋の一区をアンティークなもので飾りつけ。10年生(日本では高1)と11年生(日本では高2)がその部屋を見てどのクラスが良いか投票します。この投票によって成績が決まるようです。
生徒の写真が天井から吊り下げられていたり、古いバイクや自転車が飾ってあったり……全部生徒たちが家から持ってきたものと聞いて驚きました。どのクラスもここでカフェができるのでは!というくらいおしゃれな出来上がりでした。
次に音楽のテストです。ついにやってきました、テスト当日!(といってもほぼ直前に知りました。インドネシアあるあるです(笑)。) テスト当日は素敵なダンスから始まりました。10年生の生徒がいたのでおそらくこれはまだテストではありません。そのあとMCの進行とともに、12年生の生徒が作った歌をステージで披露。歌だけではなくミュージカルっぽいグループもありました。これも10年生と11年生が投票するようです。そしてすべての生徒の発表が終わったのか、先生たちのバンドが始まりました!そうです、冒頭の職員室でギターを弾いている先生たちです。普段歌わない先生もサプライズで出てきて場はさらに大盛り上がり!テストは何処へ……?と思っていたら先生や生徒が帰りだしている最後の最後にトロフィーが授与されていました。とってもユニークなテストでテストのはずなのにイベントのような感覚でした。日本でもこんな大掛かりなテストがあれば楽しいかもしれません(笑)。