こんにちは。西ジャワ州ボゴールに派遣されている田中です。今回は私の派遣校の一つであるSMAN1 Cibinong (チビノン第1国立高等学校)で行った日本茶の文化紹介の様子をお伝えします。
その前に少しだけボゴールの日本茶事情についてお話しします。ボゴールにはショッピングモールや街角にカフェやカフェスタンドがたくさんあるのですが、メニューを覗いてみると高い確率で“Matcha”や“Green Tea”の文字を見つけることができます。“Green Tea”と書かれていてもそれは抹茶を指していることが多いので、インドネシアの人々にとっては日本茶と言えば「抹茶」なのかもしれません。一方、日本で一般的によく飲まれている「煎茶」はまだまだ認知度が低いようです。
今回の授業ではそんな「煎茶」を紹介しました。お茶の葉は持参した地元静岡県のものを使い、生徒達には急須、湯冷まし、茶碗を使って実際にお茶を淹れてもらいました。湯冷ましや茶碗を使ってお湯の温度を下げたり、それぞれの茶碗のお茶の「量」と「濃さ」が均一になるように順番に少しずつ廻し注ぎをしたり、生徒たちにとってはどれも初めての体験になったと思います。
「味はどう?」と聞いてみると、シンコン(キャッサバ)という芋の味に似ているという意見が多かったです。今回の授業で生徒たちは日本茶の「苦味」や「うま味」をどう感じたのでしょうか?本当のところはわかりませんが、私はこの授業を通して生徒や先生方に地元静岡県のお茶を味わってもらえたことをとても嬉しく思います。