最新情報はこちら 最新情報はこちら

ファーストステップ~挑戦・初めての通訳~

外国語学習者にとって、一つの憧れとして「通訳」という仕事があると思います。でも、その難しさを自分は知っています。

日本人である私達も生まれてすぐ「日本語」が話せた訳ではありません。色々な一歩を踏み出して、日本語が話せるようになり、日常で使えるようになります。また、通訳はその国の文化や歴史的な知識が要求される事もあり、「失敗したらどうしよう」と言う、不安が付きまといます。

今回、台湾の移民署と台中市政府が合同で開催する国際交流のイベントに、日本文化を紹介する日本館の企画・運営を任されました。各国の代表も参加し、会場には4000名が詰めかける大規模イベント。責任重大な場面での通訳に4名の生徒が協力してくれました。

日本館のテントの前にて、着物を着た男女の顔はめパネルで撮影した山本さんの写真
日本館はテント4つ分のスペース

迎えたイベント当日。生徒達は最初少し戸惑った様子でした。しかし、時間が経つにつれて、応援に駆けつけてくれた日本人の通訳として、台湾人スタッフの間に入ってコミュニケーションをとり、状況を判断して自ら動いて次々と問題を解決してくれました。

けん玉体験のコーナーの写真
けん玉体験はちびっ子に大人気
忍者の恰好をした係が案内する手裏剣体験コーナーの写真
本格的!?忍者の手裏剣体験
団子屋コーナーの写真
団子200食は瞬く間に完売
浴衣体験コーナーで着付けをしている様子の写真
浴衣体験は他国の外国人にも人気

始めは温かく見守りながら作業していましたが、日本館には3時間弱の間に1200名を超える来場者が詰めかけ、最後は自分の持ち場で精一杯になり、生徒達の活躍を見る余裕もないくらいの大盛況でした。

日本館の盛況の様子の写真1
日本館の盛況の様子の写真2

日本館は会場で最多の集客数を記録!

生徒達に感想を聞いた所、「初めて通訳したけど、日本語を勉強してきて以来一番充実した日になった」、「いい思い出と経験を積むことができた」と嬉しい言葉が帰ってきました。

本当に何も無い所からスタートして、それぞれが勇気を出して手を挙げて、三者(日本人、生徒、現場スタッフ)が一体となって、一つの目標に向けて挑戦し、走り続けた結果、今まで見た事のない世界を見る事ができました。

感謝状を持って日本語テントの前で記念写真
移民署から感謝状を贈呈され全員で記念写真

生徒達が勇気を持って踏みだした新たな一歩。これから何度も踏み出してくれると信じて、この最初の一歩を見届けた事を私は忘れません。

Writer
台湾 南投
山本 勝巳さん

この人の書いた他の記事

台湾の記事

よく読まれている記事

PAGE TOP