今年は初めて家族と離れてお正月を過ごしましたが、任期も残り1か月となりました。ナンヤンポリテクニック(NYP)は1月2日から授業開始。10日から学校最大の行事であるオープンハウスが開催されました。オープンハウスは、次年度の進学先を考えている中学生やその保護者を対象に3日間にわたって学校を一般公開するものです。NYPの7つの学部が説明会や模擬授業やワークショップ、展示などでそれぞれのカリキュラムを説明します。シンガポールも日本と同じく少子化が進み、入学してくる学生も少しずつ減少しているのだそうです。そのため、NYPにとってこのオープンハウスはとても重要な行事で半年以上前から準備し、学生達も参画して学校全体で取り組んでいます。
私が所属する一般教養学部にはフランス語、ドイツ語、韓国語、日本語の4外国語学科とコミュニケーションスキル学科があります。シンガポールに5校あるポリテクニックでは全体として外国語授業が減っている中、NYPではコミュニケーション能力の育成に力を入れており、外国語の授業も充実しています。今回のオープンハウスでもその魅力を知ってもらおうと、文化体験コーナーやミニ会話レッスン、ワークショップをそれぞれの先生方で工夫を凝らして準備しました。
日本語学科では毎年桜蘭日本文化クラブの学生達が伝統の遊びの紹介をしています。日本語の先生達は日本のおじぎと簡単なあいさつ表現を学ぶミニレッスンと、日本の夏の風情を知ってもらおうと「風鈴制作」のワークショップを行いました。シンガポールで知り合った日本人の友人も沢山来てくれましたが、NYPの教育環境の素晴らしさや自分達の学部を積極的に紹介する学生達の姿に感心していました。このオープンハウスではミニレッスンの教材作成やワークショップの準備運営を任せていただきました。日本語パートナーズとして大きい仕事を最後にやり遂げることができ、ほっとしているところです。