サワッディークラップ!(タイ語:こんにちはの意味)。私はナーン県のプア学校で活動しています。
今回は、私にとってとても記憶に残る「タイの日本語コンテスト」について紹介します。
タイには、大きな日本語コンテストが2つあり、全国大会までの道は険しく、地区予選と地方予選を勝ち抜く必要があります。毎年、プア学校も全国大会を目指して、先生と生徒たちがチーム一丸となって練習に励みます。
放課後や空き時間を使って練習をしますが、ときには練習が遅くなってしまうこともあります。
そんなときは日本語教室で、みんなで晩御飯を食べてエネルギーをチャージします!生徒達が鍋でママー(タイのインスタントラーメン)やタイスキ(タイの鍋料理)を作ってくれるので、それをみんなで囲んで食べます。この時間は、みんな自然と笑顔になり、会話が弾みます。
「同じ釜の飯を食う」という言葉がありますが、本当にその言葉の意味を実感しました。生徒達やタイ人の先生と四六時中時間をともにする中で、目標に向かって一体感を感じることができました。
コンテストの結果は、全国大会に出場し結果を残す生徒もいましたが、残念ながら、全国大会に行けない生徒もいました。嬉しい気持ちと悔しい気持ちでいっぱいでしたが、この気持ちを忘れずに、残された時間をタイ人の先生方と協力をして、生徒のために頑張りたいと思います。
そして、何よりも結果に関わらず、日本語の勉強をがんばることで、生徒達が自信を持つことができたことが嬉しいです。日々成長をしていく生徒を見て、これからどう成長していくんだろう?と考えるだけでとてもわくわくします。任期が終われば、その生徒の姿を自分の目で見れないと思うととても残念です……。