台湾で人気のアクティビティに「環島(台湾1周)」があります。
その方法は徒歩、自転車、バイク、電車、バスなどを利用して台湾を1周(約1000キロ)する事。
とりわけ、少し前に公開された台湾映画で、主人公が自転車で環島をする目的を問われ、「有些事現在不做,一輩子都不會做了(今やらなけば、一生できないことがある)」と答えた事を機に、自転車でチャレンジすることがブームとなりました。
また、台湾人が「認識台灣(台湾を知る)」機会として捉えた事で、教育的な意味合いを持つようになり、私も台湾を理解するため、春節休みを利用して自転車で9日間の冒険に挑戦してきました。
雄大な自然が生み出した、美しい風景
日本統治時代の残された建築物や歴史
現地で食べるご当地料理の数々
どこを切り取っても、一期一会の出会いであり、眼に映る全ての光景が真新しいものに見えました。
今はネットを繋げば、一瞬で現地の美しい風景を見たり、美味しい食べ物も通販で買える時代。そこで得た知識で構成された「台湾」と今回見た「台湾」は同じであって、同じでない。
無知な自分「0」が「1」になり、現地の気候や人の温もりを感じた事で、ようやく生きた台湾に出会えた気がしました。
また、いろんな人との出会いが旅のサイドストーリーを生み出してくれました。スクーターで反対車線からわざわざ駆け寄って応援してくれたおじさん、朝食屋で果物をサービスしてくれたおばさん、警察官や工事現場の誘導員のみんなが応援してくれ、「加油(頑張れ)」の声援はペダルを漕ぎ進める原動力になりました。
台湾で触れた「やさしさ」、学んだ知識は台湾に返したい。今まで以上に情熱を持って、生徒達にたくさんの日本語や日本文化を紹介する事で、この恩義に報いて、日本と台湾の友好に貢献したいと心から思いました。