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桜の花が咲きました

インドネシア10期の私たちの派遣期間は2018年9月から2019年3月までの約7か月間です。
年始になり派遣期間も折り返して残り3ヶ月だな、と考えていましたが、2月に入り学校の詳しいスケジュールがわかると、なんと2月末で日本語の授業は終わる事に!年が明けてから、なんとなく最後の授業は何か記念に残る事がしたいな、と考えていたのですが、なかなか決められずにいたので、残り数回の授業だと知り焦りが!どうするか悩んでいた時、先輩の日本語パートナーズの「今月の日本語パートナーズ」を読んで「紋切りだ!」と思いました。この学校に派遣された9月の最初の授業で、生徒から多く質問があったのが「桜」についてでした。
と言う事で、最後の授業ではパワーポイントを使ってクイズ形式で「桜」、「お花見」について紹介し、その後、全員で桜の紋切りをする事にしました。
紋切りの型はたくさんありますが、今回は桜に絞って4種類見本を用意し、その中から自分たちの作りたい形を選んでもらいました。
慎重派の生徒が多く、型ごとにグループに分かれて見本を見ながら下書きをしてもらっていましたが、クラス中のあちこちから「先生!こう?合ってる?」と声が聞こえてきました (笑)。

桜の紋切りをする写真1
桜の紋切りをする写真2
桜の紋切りをする写真3
桜の紋切りをする写真4
今までの授業の中で一番真剣に取り組んでくれた作業です笑。

慎重に、慎重に切り、ゆっくり、ゆっくりと折り紙を開いていく生徒たち。そして桜の花の形が見えたとき、生徒の顔も満面の笑みが浮かびました。
時間に余裕がなく、一人ひとつしか作る事が出来なかったのですが、多くの生徒たちが「先生!この見本、写真撮ってもいい?他の桜も作りたい!」と声をかけてもらえ、とても嬉しかったです。

完成した桜を手にした生徒たちの写真1
完成した桜を手にした生徒たちの写真2
完成した桜を手にした生徒たちの写真3
完成した桜を手にした生徒たちの写真4
完成した桜の紋切りの写真
同じように書いても、それぞれ違う形になって出来上がるのも紋切りの面白い所です。
完成した桜を手にした生徒たちの写真5
私の派遣校はSMK(専門高校)で、生徒は職業訓練で3ヶ月程学校を離れ実地研修をします。その為、生徒人数はクラスによって様々です。

この半年間、授業がうまくいかず辛い時もありました。それでも毎日頑張れたのは生徒たちの笑顔にいつも助けられていたからです。最後の授業、みんなで桜の花を咲かせ、笑顔いっぱいで終わる事ができて本当に良かったです。残りの派遣期間、出来るだけ多くの事を学校に残していきたいと思います。

見本と作り方の掲示の写真
見本を廊下の壁に掲示しました。
桜を表紙に飾ったノートを持つ生徒たちの写真
数日後、教室を覗くとノートに作った紋切りを挟んでくれていて、掲示を見て自分でもノートを切って作ってくれていました。
Writer
インドネシア 西ジャワ州
吉村 知子さん

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