Xin chào!(こんにちは!) ベトナム5期・ハノイ派遣の則木です。
こちらに来て半年が過ぎ、任期も残り4カ月を切りました。
これまでで特に心に残った出来事の1つをご紹介したいと思います。
2月のベトナムの旧正月「テト」の連休が終わった頃、いつものように学校に行き、6年生の教室に入りました。
すると、生徒の一人が「新年あけましておめでとうございます!」と言って和柄のポチ袋をくれました。
驚きながら、「ありがとう!あけましておめでとう!」と言って中を見ると、メッセージと絵が描かれた手紙が入っていました。
日本語を学び始めてまだ半年の生徒が一生懸命メッセージを考え、文字や表現を調べたり絵を描いてくれたことを想像して、とても感動しました。
手紙には「将棋とカルタ(百人一首)を教えて欲しい」というメッセージもありました。
1月にこれらを紹介したのをきっかけに「もっと知りたい!」と思ってくれたようです。
特に将棋は、他の生徒からもよい反応がたくさんありました。
日本では、高校生でありながらプロ棋士として活躍している藤井聡太さんの影響で将棋に興味を持つ若い人が増えたようですが、ルールが少し複雑なので、ベトナムではウケないのでは、と思っていました。
でも、普段から、生徒はよく休み時間に中国将棋やチェスをして遊んでいたので、日本の将棋にも興味を持ってくれるかも、と思い紹介してみました。
すると、興味を持った生徒がたくさんいて、休み時間になった途端、何人かの生徒が「将棋!将棋!」と言って私に駆け寄り、早く将棋セットを出すように要求するほどでした。
生徒たちには、今回の活動をきっかけにこれからも日本の将棋を楽しんでもらえたらいいなと思います。
また、他のことでも、個性豊かな生徒たちが「楽しい!」「もっと知りたい!」と自然に思えるような心に残る活動を目指し、心と心の交流をたくさんしていきたいと思います。