ドキドキ、ワクワクしながら日本語クラスへ行き、生徒達へ自己紹介をしたのが、ついこの間のことのようです。
この活動が始まったばかりの頃は、ワクワクと同時に不安もありました。どんな活動ができるだろう、カウンターパートの先生とのTT授業はうまくできるだろうか。
研修で得た知識や自分が紹介したい日本文化など、考えてはいましたが、いざ説明するとなると、授業時間内におさまる範囲で、生徒に実演して見せたり、私自身もやりながら、感覚をつかんでいきました。
約8ヶ月の活動は本当にあっという間でした。人は目に見える成果を求めたくなりがちですが、私たちの活動は、大きな成果を滞在期間中に期待するのではなく、種をまく活動なのだと思います。
生徒が少しでも日本語を覚えて使ってくれたり、私がタガログ語を覚えて使ってみせると、生徒の嬉しそうな表情と同じように、私も生徒が日本語を使ってくれるのがとても嬉しかったです。
日本語クラスの生徒はもちろんですが、それ以外の生徒の中にも、「こんにちは」と挨拶してくれる生徒が増えたり、Beautifulは日本語で何て言うの?など、質問してくれる生徒がいたり、日本語や日本文化に興味を持ってくれる生徒がいてくれることが日々の私の活力でした。
いつか、私が関わった生徒の中から日本で働く生徒が出てきてくれたら嬉しいなと思っています。
最終週は複数のクラスで、生徒達がブードルファイト(バナナの葉の上に料理を並べ、手を使って直接食べる)をサプライズで用意してくれました。
普段生徒達とお昼ご飯を一緒に食べる機会はあまりなかったので、とても楽しかったです。
フィリピンの日本語教育に関わり、多くのことを生徒達と共有し、一緒に過ごした時間は、本当に貴重な経験となりました。 私を通じて日本への興味がより深まってくれていたら嬉しいです。
Maramin salamat po. (マラミン サラマッポ)本当にありがとうございました。