日本語パートナーズ短期派遣事業は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域等を限定して公募を行っており、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、ホストタウンとなっている地域などのご協力を得て実施しています。
今回のカンボジア短期2期の派遣では、カンボジアのホストタウンである徳島県より、徳島大学の大学生6名のチームを派遣し、参加したメンバーは現地の大学、高校で日本語を学ぶ学生たちと交流を深めました。
日本語パートナーズカンボジア短期(2期)
麻野詩織、小笹優歩、小林楓、児島千晶、佐藤小夏、小渡安菜
チョムリアップ・スオ(初めまして)!
私たちは2019年3月11日から18日までの8日間、日本語パートナーズカンボジア短期2期として首都プノンペンやプレイベーン州で活動しました。
活動内容
派遣期間中、プノンペンにある大学と高校、そしてプレイベーン州にある高校を訪れました。各自の“とっておきの写真”を用意し自己紹介をしたり、1日の流れに沿った大学生活を紹介しました。また、実際に日本文化を体験できるようにメンバーの特技を生かしたマスキングテープを使ったアート、筆ペンを用いて字を一緒に書く活動や折り紙をしました。折り紙で作った小物入れの中の金平糖を食べながら行ったフリートークでは、学生生活やアルバイト事情など同世代ならではの話題で盛り上がりました。
また、徳島県の紹介として、徳島が誇る“阿波踊り”は全ての学校で踊り、楽しい時間を共有しました。ヤットサ~ヤット!ヤット!!の掛け声がグラウンドに響きわたり、どの学校でも大好評でした。国境を越えても皆で一緒に簡単に楽しめる阿波踊りの良さを、改めて感じました。
七転び八起き
活動中は、うまく日本語が伝わらずもどかしさや焦りを感じました。その際、日本での事前研修で学んだ事を思い出しました。簡単な言葉で、ゆっくりと短い言葉で話すという事です。シンプルですが意識を向けないとできません。
また、臨機応変な対応も求められました。時間通りに進まない時は、皆で状況を確認しながら予定にはない活動を入れたり、反対に省略する箇所を適宜判断したりしました。まさに七転び八起き。
何度も壁にぶつかりましたが、全員で工夫しながら活動を前に進め、すべての活動でたくさんの笑顔に出会うことができました。
学ぶことへの感謝
メンバー全員が共通して感じていることがあります。それは、学生たちの勉強に対する姿勢が、とても意欲的であるということです。学ぶことに感謝している姿は、学校に行くこと、学ぶことが当たり前に感じていた私たちにとって、とても印象的でした。
遠く離れた国で、私たちの母語である日本語を一生懸命習得しようとしている学生に、私たちも一生懸命、日本語を教えました。
数字の数え方、挨拶、自己紹介、単語の発音。こちらが少し教科書を読むだけで、盛大に拍手をしてくれたときは、驚きと嬉しさで胸がいっぱいになりました。日本語を学ぶ大学生が、「日本語教師になりたい」と語ってくれたことは忘れません。学生たちにとって、日本語を勉強することは彼らの将来につながり、私たちの活動もその助けになるのだと、実感した瞬間でした。
成長
今回の派遣を通じ、メンバー全員で意見交換を重ねる事で活動内容がブラッシュアップされていくことを実感しました。私たちは学年も専門もまったく違うメンバーです。今回の派遣がなければ出会わなかったかもしれません。活動中に意見がまとまらないときは、どうすればカンボジアの学生に日本のこと、徳島のことを楽しみながら知ってもらえるかを第一に考え、より良いアイデアを見つける事ができました。一人では考えつかなかったアイデアもこのメンバーで意見を出し合い、話し合ったからこそ新たなアイデアが生まれ、活動に生かすことができたと強く感じています。
最後に
最後になりますが、今回の活動に関わってくださった全ての方々に感謝します。
私たちの活動の成功とスムーズな実施のため、私たちの知らないところでのサポートも沢山あったと思います。皆様のご支援、ご協力があったからこそ今回の活動をやり遂げることができ、またかけがえのない体験となりました。また、カンボジアのファンとしてカンボジアに戻ってきます!
オクンチュラー(ありがとう)!