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日本語パートナーズ短期派遣-ベトナム短期5期釧路チーム活動報告-

日本語パートナーズ短期派遣事業は、派遣先ごとに異なるニーズに対応するため、地域等を限定したうえで公募を行っており、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会に向けて、ホストタウンとなっている地域のご協力を得て実施しています。

今回のベトナム短期(5期)の派遣では、ベトナムのホストタウンのうち釧路市と美作市より、1組6名ずつ計2組の大学生チームを派遣し、現地の大学・高校で日本語を学ぶ学生たちと交流を深めました。釧路市の大学生グループの報告を掲載します。

日本語パートナーズベトナム短期(5期)
 釧路チーム 山内 エレナ、丹野 未晴、北市 直、皆川 夏海、田林 篤浩、手塚 悠輝

私たちは、日本語パートナーズベトナム短期(5期)の釧路チームです。2019年3月10日から17日まで、ベトナム北部のハノイと中部のヴィンで1週間活動をしてきました。中学校3校、高等学校2校、大学1校で日本語の授業をサポートしたり、文化交流を行う機会がありました。

活動内容

活動初日はハノイのPhan Boi Chau高校でした。初めての授業で緊張しましたが、生徒達の明るさに助けられ、楽しく活動することができました。活動二日目はヴィン大学を訪問しました。学生達が同年代だったので、授業中のフリートークが盛り上がったり、授業後には互いにSNSを教えあったりなど、仲良く交流することができました。活動三日目のハノイ国家大学外国語大学付属高校では、生徒達の日本語能力が非常に高く、最近日本で流行っているドラマや歌を話題に日本語で交流することができました。Tan Dinh中学校ではベトナムの中学生の元気の良さに圧倒されながらも、やさしい日本語を意識して活動することができました。活動最終日のLe Ngoc Han中学校、Thanh Long中学校では生徒と協力しながら1人1個けん玉を作り、自分で作ったけん玉で遊びながら楽しく交流しました。

ベトナム短期(5期)の活動 日本語授業の写真1
「あんぱんまん」って書けるかな?
ベトナム短期(5期)の活動 生徒たちと一緒の集合写真
ベトナムの生徒の間で流行っているポーズは……

活動中に心がけたこと

活動で工夫したことは、生徒との交流を心がけることです。漢字や発音の説明だけで終わるのではなく、クイズなどを交えることで、「活動に参加している」という意識や、私たちのことをもっと身近に感じてもらえるように工夫しました。また、活動で苦労したことはやさしい日本語をうまく使うことです。なるべくベトナムの生徒自身が、「日本語がわかった!」という感覚が味わえるように、やさしい日本語を心がけました。しかし、大勢の前に出て話すと焦りや緊張からやさしい日本語が出てこないこともあり、通訳の方に助けてもらうこともありました。
また、長期パートナーズと違い期間が短いため、短い間でどれだけ生徒に興味を持ってもらえる教案を作れるかが大切だと感じました。期間中に多くの学校を訪問するため、学校ごとの雰囲気や日本語の学習レベルに合わせた教案にグループで練り直す力もとても重要になります。そして、授業をするだけでなく、フリートークの時間を設けることで、私たちと生きた日本語でコミュニケーションを取る機会を生徒に提供することができ、正しい発音やイントネーションを教えることができたと感じています。また、様々な質問に答えることで、生徒の日本に対する興味を喚起できました。今回は、同じ大学のメンバーで構成されているため、うまく連携してそれぞれの強みを生かしながら分担して作業することができました。

ベトナム短期(5期)の活動 日本語の授業の様子2
ソーラン節の動きをクイズにしている様子
ベトナム短期(5期)フリートークの様子の写真
日本語が流暢な学生さんと楽しくおしゃべり

ベトナムでの新鮮な毎日

ベトナム料理には、日本では食べない植物、動物、その部位を使った料理が多くありました。その中でもカエル、鶏の頭、手足など、自分たちにとって食べるのに勇気がいる料理もありました。しかし私たちは、せっかくベトナムに来たのだから食べてみようという精神で挑戦しました。食べてみるとほとんどが意外と美味しかったです! 毎度の食事が私たちにとっては挑戦で、SNSで食レポをするなど毎回の食事がとても有意義な時間となりました。また、ベトナムは日本に比べて物価が安かったため、沢山買い物をしました。市場などでは値段を交渉して買い物することもありました。

ベトナム短期(5期)の活動 食べなれない食材を食べている様子の写真
鶏の頭を食べて食レポをしている様子

今後の私たち

1週間という短い期間の中で、ベトナムと日本の文化の違いに戸惑いながらも、自分たちなりに対応することができ、そこから新しい見方・考え方や、進路を見つけました。伝える楽しさを改めて体感し、引き続き教師を目指すメンバー、海外での日本語教育に興味を持ち、将来の視野が広がったメンバーなど、一人ひとりに変化がありました。今後は、将来の目標に向けて、今回のかけがえのない経験を活かして努力していきたいと思います!
また、来年に迫っている東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして、ベトナム人との交流に積極的に参加したいです!

ベトナム短期(5期)の日本語パートナーズメンバーの集合写真
値段を交渉して買ったお揃いのTシャツを着て眉毛ポーズ!
Writer
ベトナム
ベトナム短期(5期)さん

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