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ハノイの小学生

Xin Chao!シンチャオ!(こんにちは)。ベトナム・ハノイ派遣の渡辺です。
NP(日本語パートナーズ)としての活動もいよいよ終盤!メインの活動は、担当校である中学校や高校での文化紹介および授業サポートなのですが、今日はベトナム・ハノイ派遣だからこそ経験できた「小学校での活動」を紹介します。
ベトナムでは2016年9月より、日本語を英語と並ぶ第一外国語として導入。試験的にハノイ市内の小学校3校で、当時3年生だった生徒を対象に日本語教育をスタートさせました。今年は3年目となり、当時3年生だった生徒が5年生に成長。小学校を卒業するというタイミングになりました。(ベトナムの小学校は5年制のため)
私たちNPは、それぞれスケジュールが合う時に小学校での活動に参加。私もある1校の授業に定期的に参加してきました。授業内容は、主に会話。CP(カウンターパート)の先生が、NPが参加する日にあわせて会話の授業にしてくださり、たくさんの生徒と言葉を交わすことができました。

会話の授業中の写真
「私は、サチコです。お名前は何ですか?」「私の名前は、リンです。」「何歳ですか?」「10歳です。」「リンさんは、何が好きですか?」「私はネコがすきです。」初めて授業に参加したとき、こんなにスムーズにやり取りができることに大感動!
ノートに日本語で書かれた自己紹介文を撮った写真
ノートを見ると、みんなとっても字がきれい。みんなの吸収が早いだけでなく、CPの先生が丁寧に一生懸命教えたんだろうなぁと想像しながら、再び大感動。

授業を重ねるごとにだんだん会話も長くなり、語彙も増え、そして4月のある日、いよいよ日本語クラス最後の授業となりました。

NPお手製の折り紙メダルの写真
この日のためにNPの有志で折り紙メダルを作成。
折り紙メダルを作るNPの写真
授業前にみんなでリボンをつけて最後の仕上げ!
日本語クラス最後の授業前の写真
授業前に、改めてNPの自己紹介。

最後の授業は、生徒たちにとって最大の難関、会話テストです。今まで学んだ会話の総まとめとして、実際に日本人を相手に「聞いて」「話せる」か、テストが実施されました。

会話テストに向けて最後の確認に来た生徒たちの写真
まずグループに分かれて短時間で復習。NPが各グループに入って一緒に会話練習をします。名前、年齢、好きなものに加え、「〇〇さんのうちはどこですか?」「きのう何をしましたか?」「夏休みにどこへ行きますか?」など、みんな勉強したことを思い出しながら一生懸命話します。
会話テスト中の写真
いよいよテスト!質問は日本人であるNP(私)がしますが、CPの先生が隣で聞いて評価を付けていきます。

無事に全員のテストが終了し、最後に折り紙メダルのプレゼント。
CPの先生がベトナム語で生徒に伝えると、拍手と歓声が上がりました。

折り紙メダルをプレゼントしている写真1
3年間、日本語の勉強よく頑張りました!中学校でも勉強がんばってね。
折り紙メダルをプレゼントしている写真2
生徒もNPも、みんな笑顔の最後の授業となりました。

それぞれ進学する中学校は違うので、進学先で日本語の勉強を続ける生徒、続けない(続けられない)生徒もいるのですが、勉強を続ける生徒はこれからもぜひ頑張ってほしい。そしてここで日本語の勉強を終える生徒も、小学校で日本語を学んだ3年間、そして私たちNPと交流した日々を心に留め、これからも日本のことを好きでいてくれることを願っています。

Writer
ベトナム ハノイ
渡辺 幸子さん

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