台湾では卒業する3年生が今まで学んで来た事を発表する「学習成果展」という一大イベントが5月にあります。
日本でいう文化祭とオープンキャンパスを兼ね合わせたようなイベントで、在校生はもちろん、南投県10校の中学生約1000名、父兄や卒業生も参加し、3日間に渡って開催されます。
各学科別で展示やパフォーマンスをそれぞれ披露するのですが、我らが応用日本語学科からは太鼓の演奏、恋ダンスといったパフォーマンスから茶道体験、折り紙体験といった体験教室まで様々な企画を披露しました。
昨年12月に行われた日本語能力試験合格を祈念して、折り紙で作成した「合格祈願」のお守り。
「もし、みんなと一緒に何かできるなら『餅つき』がしたい。」と前々から希望していた餅つき。
日本語プレゼンテーションコンテストで厳しく指導してきた生徒達の大車輪の活躍。
与えられたステージで眩い光を放つ生徒達を見ながら、この1年間の思い出が自然と浮かび上がって来ました。
限られた時間の中で、自分に何ができるだろうか。生徒達の心に少しでも残せるものがあるだろうか。
派遣前の不安はいつしか消えて無くなり、私達の過ごした時間の全てが「輝き」だった事に気がつきました。
日本を知りたい「生徒」と台湾を知りたい「私」が一緒になって学び合った成果は一つの形として、それぞれの心の中に一生残っていくと思いました。
3年生のみんな! 日本人の自分を受け入れてくれて本当にありがとう! 畢業快樂!(卒業おめでとう)